シンガポールなどアジアのインフレ加速、利上げと通貨高を促す公算

シンガポールからベトナムに至 るアジアの国々では、インフレ加速が利上げと通貨高を促す見通しだ。 バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのエコノミストがこ うした見方を示した。

23日公表された経済指標によると、シンガポールの1月のインフ レ率は2年ぶりの高水準となる5.5%に上昇。マレーシアの物価も 2009年半ば以来の急ペースで上昇した。ベトナムの2月の消費者物価 は過去2年間で最大の上昇となった。

原油の急騰によるインフレ懸念の強まりを背景に中銀が利上げを 実施するとの観測が広がり、23日の外国為替市場でアジアの通貨は、 1週間ぶり安値から上昇した。中国、インド、インドネシア、韓国、 タイ、ベトナムは今年いずれも利上げを実施。アジアが世界的な景気 回復をけん引するなか、米国との金利差は拡大した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのエコノミスト、 チュア・ハクビン氏(シンガポール在勤)は、「アジアでインフレ率 は引き続き上昇する」とした上で、「アジアの中銀は向こう数カ月間、 引き締めを維持ないし強化し続ける必要があるだろう。しかし、食品 価格に続いて、原油価格上昇が次の大きな脅威だ」と指摘した。

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