スペインの金融システムに必要な追加資本の政府試算「妥当」-S&P

米格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は、スペインの銀行のうち最大11行で資本 増強が必要になる可能性を指摘するとともに、同国の銀行システムに 必要な追加資本は200億ユーロ(約2兆2600億円)を超えないとし た同国政府の試算は「妥当」との見解を明らかにした。

S&Pの金融機関チームディレクター、アンヘラ・クルス氏率い るアナリストらは22日のリポートで、自力で資本増強ができず、一 部国有化の道を選択する金融機関も出てくると予想した。

スペインは先週、国内の銀行に対する資本規制を強化し、新たな 規則への対応期限を設定。順守できない金融機関については、同国政 府の銀行救済基金である銀行再建基金(FROB)が資金支援を行い、 引き換えにFROBが議決権付き普通株式を受け取ることになる。

S&Pは「こうした動きが市場の信頼感という面で短期的にプラ スとなる可能性については理解するが、政府が出資することで市場の 力はゆがめられ、スペインの銀行業界全体にとってはマイナスとなり かねないと考える」と指摘した。

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