独VW、ポルシェとの合併計画に遅延も-法律・財務両面の問題で

欧州最大の自動車メーカー、ドイ ツのフォルクスワーゲン(VW)と独スポーツカーメーカー、ポルシ ェの合併は、法律・財務両面の問題により、来年にずれ込む可能性が ある。ただ、生産分野の統合は既に全面的に進んでいるという。

ポルシェは23日遅く、元取締役2人による株価操作容疑をめぐる 調査が予想よりも長引く見込みとなり、VWとの統合完了は2012年に ずれ込む公算が大きいとの見通しを示した。ポルシェは、プロセスの 長期化に伴い合併成功の確率は低下するとしながらも、合併手続きが 前進すると確信していると表明した。

VWは昨年、米国の訴訟と独国内の税金問題で合併が遅れる可能 性を既に明らかにしている。両社はこれら問題解決に向けて取り組む 一方、生産現場での事業統合を進めている。

VWの独オスナブリュック工場では、ポルシェの「ボクスター」 や「ケイマン」モデルを製造する計画だと、同工場のディレクター、 ルドガー・ティーケン氏が今週のインタビューで語った。VWは既に、 自社工場でポルシェのスポーツ型多目的車(SUV)「ケイマン」や 4ドア「パナメーラ」を製造している。

両社は09年8月に経営統合することで合意。それに先立つポルシ ェによるVW買収の試みは失敗していた。

ポルシェは08年にVWへの出資を拡大した際、空売りの投資家を 欺き20億ドル(約1650億円)余りの損害を与えたとして、複数の米 ヘッジファンドから提訴されたが、裁判所の判事は訴えを退けた。原 告側は先月、これを不服として上訴していた。ポルシェは、間違った ことは何もしていないとの立場を堅持している。両社はまた、合併に 関わる独国内の税金問題も解決する必要がある。

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