米ウォール街:10年の現金ボーナスは8%減-NY州会計検査院

米ウォール街(金融界)の2010 年の現金ボーナスは前年比8%減少した。基本給の引き上げと報酬の 繰り延べ支給へのシフトを反映した格好だ。ニューヨーク(NY)州 のディナポリ会計検査院長が明らかにした。

金融機関が10年に支払った現金賞与は208億ドル(約1兆7100 億円)と、09年の225億ドルを下回った。NY州会計検査院が所得 税の徴収額を基に算出した。株式オプションや他の繰り延べ支給分は 含まれていない。

ウォール街の金融機関で働く従業員1人当たりの現金賞与は平均 で、前年比9%減の12万8530ドルだった。1人当たりの減少率が 全体よりも大きかった理由は従業員数の増加。NY市の証券業界の従 業員数は昨年8月から12月までに3600人増えた。

ディナポリ会計検査院長は23日の発表資料で、「現金賞与は減っ たものの、ウォール街の弱さを示すものではない」と指摘。「ウォール 街は、大恐慌以来で最悪の金融危機を受けて導入された規制改革に対 応して報酬体系を変更しつつある。従来は、長期的な収益性ではなく 短期的な利益に報いていた」と説明した。

NY市のブルームバーグ市長は先週、ウォール街の好業績と過去 最高の観光客数が景気回復を後押しし、12年半ばまでに約20億ドル の予期せぬ収入を同市にもたらすとの見通しを示している。

ディナポリ会計検査院長によると、ニーヨーク証券取引所(NY SE)会員の金融機関のブローカー・ディーラー部門の10年利益は 過去2番目に高い276億ドルだった。会計検査院によると、ウォール 街の現金賞与は06年が過去最高の343億ドル。08年は176億だっ た。

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