日銀オペの応札急増、月末の資金運用減少やTB発行で-レポ強含み

短期金融市場では、日本銀行が実 施した資金供給オペの応札が急増した。資金需要が高まりやすい月末 の運用が減少しているほか、国庫短期証券(TB)の発行要因も重な り、レポ(現金担保付債券貸借)金利が強含んでいるためだ。

月末28日開始の全店共通担保オペ1兆2000億円(期日3月24 日)には3兆4215億円の応札が集まった。応札倍率は2.85倍と前回 (2月25日-3月30日)の1.51倍から上昇し、昨年12月21日以来 の高水準になった。3月2日開始の同オペ1兆円(期日3月22日)の 応札額は1兆2568億円だった。

日銀の共通担保オペは昨年12月以降、日銀の潤沢な供給姿勢を受 けて応札額が通知額を下回る札割れが頻発していたが、前日のオペか ら金融機関の需要がやや強まっていた。

国内大手金融機関の資金担当者は、月末のレポ取引では資金の出 し手が少なく、3月2日の法人税の国庫納付(税揚げ)に向けて銀行 が資金運用を手控えているのではないかと言う。

この日の東京レポレートは、月末決済とTB3カ月物の発行日が 重なる28日受け渡しの翌日物が0.6ベーシスポイント(bp)上昇の

0.106%と、2週間ぶりの高水準。市場では0.11%から0.12%まで取 引される場面もあった。

TBの需給

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「国債やTBの発行要因で運用 と調達の需給バランスが変化した可能性がある」と言う。28日に発行 される新発TB3カ月物174回債は投資家への販売が低調で、最高落 札利回り0.116%の売りが続いている。

国内証券のディーラーは、最近のTB入札では投資家の需要が見 えなくても積極的に在庫を確保する動きが見られると指摘。国内銀行 のTB需要が弱いなかで、海外投資家の需要の当てが外れると在庫が 膨らみやすいと言う。

TB市場では、残存期間が短くなった既発債にまとまった金額の 売りが出ている。東短リサーチの寺田氏は「株安でも債券は買われづ らくなっている」とし、期末前でリスクを取りづらい金融機関が多い と言う。

約2週間ぶりに実施されたTB買い切りオペ3000億円は、前日終 値に比べた平均落札利回り格差がプラス0.008%になった。応札倍率 は4.63倍と前回の5.22倍から低下した。

複数の市場関係者によると、この日の買い切りオペに応札された 銘柄は、今年10月から来年2月までに償還する既発1年物145回債か ら新発1年物172回債までか、5月9日償還の既発3カ月物169回債 ではないかとの見方が出ていた。

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