長期金利は3週間ぶり低水準、株安受けて一時1.22%-2年債入札無難

債券相場は続伸。長期金利は3週 間ぶり低水準の1.22%まで下げた。リビアなど中東情勢の緊迫化によ る原油高を嫌気して国内株式相場が続落したことが買い材料となった。

住友信託銀行の瀬良礼子マーケットストラテジストは、「中東情勢 の緊迫化を受けて、株価が軟調に推移し、リスク回避の動きから債券 市場に資金が流入している」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の312回債利回 りは、横ばいの1.245%で開始。午前は1.235-1.245%のレンジで推 移したが、午後に入って株価が下げ幅を拡大させると買いが優勢とな り、2時過ぎには2.5ベーシスポイント(bp)低い1.22%まで低下。 2日以来の低水準を記録。いったんは1.23%を付けたが、午後3時半 過ぎからは再び1.22%で推移している。

RBS証券の徐瑞雪債券ストラテジストは、「中東情勢の見極めが 難しいので積極的な取引は入りにくいが、月末に向けて年限長期化の 買いが見込まれ、需給面から金利が上がりにくい雰囲気がある」と話 していた。

超長期債も上昇。20年物の124回債利回りは一時3bp低い1.99% まで低下。新発20年債利回りとして8日以来となる2%割れで取引さ れた。新発30年物の33回債利回りは1bp低い2.145%に下げている。

原油価格上昇続く

23日のニューヨーク原油先物相場は大幅続伸し、一時は2年ぶり に1バレル=100ドルを付けた。リビアの首都トリポリではこの日も 大規模な銃撃戦が展開された。軍の部隊が複数離反し、カダフィ大佐 の元側近は広がる反政府の動きで数日中に政権が打倒される可能性が あると警告した。

新生銀行トレジャリー本部の勝智彦次長は、「リビアなど中東の政 局不安による原油高はサプライズ(驚き)。原油・食料品価格の高騰に より、株価が下落している。米連邦準備制度理事会(FRB)による 金融緩和の長期化のシナリオも考える必要が出てきた」と語った。

こうした中、財務省がこの日午前に実施した表面利率(クーポン)

0.2%の2年利付国債(302回債)の入札結果によると、最低落札価格 が99円91銭、平均落札価格は99円91銭7厘となった。

最低価格はブルームバーグが調査した事前予想の99円91銭と一 致した。応札倍率は3.70倍と前回の5.33倍から低下した。小さいほ ど好調とされるテール(最低と平均価格の差)は7厘と前回の1厘か ら拡大。新生銀の勝氏は2年債入札について、「大方の予想通りで無難 な結果だった」と話した。

日本相互証券によると、この日入札された2年物の302回債利回 りは業者間市場では0.24%で寄り付いた。その後は0.24-0.245%で 推移している。

先物は3日続伸

一方、東京先物市場で中心限月3月物は株安を受けて3営業日続 伸。前日比変わらずの139円70銭で始まった。その後も横ばい圏での 推移が続いたが、午後2時前から水準を徐々に切り上げ、一時は139 円82銭まで上昇。結局は9銭高の139円79銭で引けた。

株式相場は3日続落。原油価格の高騰や為替の円高進行から景気 や企業業績の先行き懸念が広がった。自動車など輸出関連株が安く、 原油高が収益にマイナスとなるゴムや化学、海運株は下落率が大きく なるなど、景気敏感株中心に売られた。日経平均株価は126円39銭 (1.2%)安の1万452円71銭。

--取材協力:赤間信行 Editors:Hidenori Yamanaka,Masaru Aoki

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