米国株:買い優勢、原油下落で景気腰折れ懸念が緩和-GMは下落

米株式市場では買いが優勢。 ダウ工業株30種平均は一時123ドル下げたが、下落分をほぼ埋め た。原油相場が下落し、エネルギー価格の急騰が景気回復を損ねる との懸念が緩和した。

航空機メーカーのボーイングは上昇。航空機への需要持ち 直しが好感された。オンライン旅行会社プライスライン・ドット・ コムも高い。同社の利益見通しがアナリスト予想を上回ったのが材 料視された。自動車のゼネラル・モーターズ(GM)は下落。昨年 11月に実施した新規株式公開(IPO)以来の安値をつけた。原油 価格の高騰で、トラック販売見通しが不透明になるとの見方が背景。 原油相場の反落を受けてエクソンモービルも安い。

米証券取引所全体の騰落比率は約4対3。S&P500種株価 指数は前日比0.1%安の1306.10。原油が約2年ぶりの高値をつ けると、1%下げる場面もあった。ダウ工業株30種平均は37.28 ドル(0.3%)下げて12068.50ドル。

キーコープのプライベートバンキング部門のチーフ投資ストラ テジスト、ブルース・マケイン氏は、「相場は明らかに緊張状態と 経済ファンダメンタルズの間で振れている」と述べた。「おおむね、 米国の経済統計は良好だ」としながらも、「今後は石油、憶測、さ らにその影響に関心が向くだろう」と続けた。

この日のニューヨーク原油先物相場は反落。一時は2年5カ月 ぶり高値を付けたが、米国とサウジアラビア、国際エネルギー 機関(IEA)がリビアからの供給が絶たれても補うことができる との見方を示したため、下げに転じた。

米政府の対応

ホワイトハウスのカーニー報道官は、中東一帯の騒乱で供給が 削減されたとしても米政府は対応できると発言した。

スタイフェル・ニコラウスの運用担当者、チャド・モーガンラ ンダー氏は、「市場参加者は中東からの情報を毎分のように注視し ている」と話し、「リビアの緊迫情勢が解決する兆候が何か示され れば、支援材料になるだろう。波及懸念が収まれば、世界的な経済 成長は年内続くだろう」と指摘した。

米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済 み)は前週から2万2000件減少して39万1000件。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は40万5000 件だった。この統計発表後、S&P500種株価指数は一時0.3%高 となる場面もあった。

また、ブルームバーグが発表した先週の米消費者信頼感指数は 2008年4月以来の高水準に上昇した。発表によると、20日終了週 のブルームバーグ消費者信頼感指数はマイナス39.2と、前週のマ イナス43.4から上昇。自身の財政事情に前向きな見方を示した回 答者の割合は49%と、1年ぶりの高水準に達した。同指数はこれま でABC放送が発表していた。

ボーイング

ボーイングは0.8%高。米商務省が発表した1月の製造業耐 久財受注額は前月比で2.7%増加したのが好感された。前月は

0.4%減。民間航空機の受注額は74億ドル。前月は1億4800万 ドルに落ち込んでいた。

プライスラインは8.5%の大幅上昇。同社1-3月(第1四 半期)の利益予想は下限が1株当たりで2.34ドル。ブルームバー グがまとめたアナリスト予想の平均2.30ドルを上回った。

GMは4.5%安の33.02ドル。

S&P500種エネルギー株は1.4%安と、産業別10指数の 中で値下がり率最大。エクソンは1.3%下落した。

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