ECBウェーバー氏:経常赤字国は競争力の強化必要-債務危機回避で

欧州中央銀行(ECB)政策 委員会メンバー、ドイツ連邦銀行(中銀)のウェーバー総裁は、 大規模な経常赤字を抱えるユーロ加盟国は新たなソブリン債務危 機の回避に向け、競争力を強化しなければならないとの考えを示 した。

ウェーバー総裁は23日、チューリヒで講演し「通貨統合に伴 う将来的な打撃を避けるため、域内の不均衡には断固として恒久 的に取り組む必要がある」と指摘。「経常赤字国が最も多く貢献し なければならないだろう。必要なのは競争力強化のための改革だ」 と述べた。講演の原稿が公表された。

ユーロ圏はおおむねリセッション(景気後退)を脱却したも のの、成長ペースはなお国ごとにまちまち。ドイツのような輸出 国が好調な半面、ギリシャやポルトガル、スペイン、アイルラン ドなど周辺国は財政赤字や高い借り入れ金利、ECB資金への依 存度が高い金融システムを抱え、回復に向けた取り組みで苦戦を 強いられている。

同総裁は、競争力が低下しているこれらの国は結果として輸 入が増え、これが輸出国の黒字を拡大させていると説明。赤字が 高水準の国が改革に取り組めば、「黒字国に影響が及ぶのは確実で、 輸出機会の縮小によって内需の伸びが勢いを増すはずだ」との見 通しを示した。

同総裁はまた、世界的な不均衡是正に取り組むことが「肝要」 だと指摘。世界経済の不均衡拡大を検出する早期警戒システム構 築に向けた「難しい協議」で、20カ国・地域(G20)が「建設的 な」解決策を見いだすことに「自信」を持っていると語った。

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