ガイトナー米財務長官:金融システムはリセッション前より良い状態

ガイトナー米財務長官は、米国の 金融システムはリセッション(景気後退)前より良い状態にあり、経 済成長に必要な資金を供給できる状況にあるとの見方を示した。

ガイトナー長官は23日、ワシントンで開かれたブルームバーグ主 催の朝食会「ブルームバーグ・ブレックファスト」で記者団に対し、 「米金融システムの中核部分は、危機前よりかなり強い状態にある」 と指摘した。

米連邦預金保険公社(FDIC)の23日の発表によると、米銀の 2010年の純利益は875億ドル(約7兆2100億円)と、07年以来の高 水準だった。米国株の指標、S&P500種株価指数は09年3月以降64% 上昇。社債の国債に対する金利上乗せ幅(スプレッド)は縮小してい る。

同長官は「米国の金融システムと資本市場は、回復に伴う資本ニ ーズに応えられる可能性が大いに高まったと、以前よりかなり自信を 持っていえる」と述べた。

世界最大規模である米経済は、11年の成長率が3.2%と、04年以 来の高水準になる見込み。ブルームバーグがエコノミスト61人を対象 に今月2日から8日にまとめた予想中央値が示した。

一方でガイトナー長官は、2つの弱点が残っていると指摘。住宅 金融はなお政府支援に「圧倒的に依存」しており、小規模の地域金融 機関は不良化した商業用不動産ローンの圧縮に取り組んでいると語っ た。

同長官はまた、原油価格の高騰が米景気回復を頓挫させる公算は 小さいとの認識を示し、「ほぼすべての指標が、米経済は力強さを徐々 に増していることを裏付けている」と指摘した。

さらに、民衆の抗議デモによって指導者が退陣したエジプトとチ ュニジアについて、米国は経済の改革を支援する用意があると言明。 「これらの国は、非常に困難で重要な経済改革の課題を抱えることに なる」との見通しを示した。

また中国に対しては、より速いペースの人民元上昇を容認するよ うあらためて呼び掛けた。この働き掛けに対する他国からの支持が過 去半年で増えたと強調し、「より速く動くことが中国の利益にかなう」 と述べた。

-- Editors: Christopher Wellisz, Kevin Costelloe

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor: Kanta Watanabe 記事に関する記者への問い合わせ先: Rich Miller in Washington +1-202-624-1937 or rmiller28@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Christopher Wellisz at +1-202-624-1862 or cwellisz@bloomberg.net

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