原油は220ドルに急騰も、リビアとアルジェリア生産停止の場合-野村

野村ホールディングス(HD) は、北アフリカの政情不安でリビアとアルジェリアが原油輸出を停止 した場合、原油相場がバレル当たり220ドルまで急騰する可能性があ るとの見方を示した。

ニューヨーク原油先物相場はこの日、約2年ぶりの高値を付けた。 アフリカ3位の産油国であるリビアでの暴動で供給が滞るとの懸念が 背景にある。原油先物はニューヨーク市場で1バレル=96.39ドル、 ロンドン市場では108.42ドルまで上昇した。リビアの最高指導者、 カダフィ大佐は拡大する反体制勢力と「最後の血の一滴」が落ちるま で戦うと言明している。

マイケル・ロー氏(香港在勤)などの野村のアナリストらは23 日付のリポートで、「リビアとアルジェリアの両方が石油生産を停止 した場合、原油価格は220ドルを超える可能性があるほか、石油輸出 国機構(OPEC)の余剰生産能力が日量210万バレルに低下するだ ろう。これは湾岸戦争の際や、2008年に147ドルを付けた時と同様 の水準だ」と解説した。

国際エネルギー機関(IEA)によれば、OPECの余剰生産量 は日量約500万バレル。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は 22日、供給不足が生じればOPECは増産で対応するだろうと語っ た。

野村はさらに、220ドルの見通しが控えめな数字となる可能性が あると指摘し、輸出停止となった場合、1990年代初めに活発でなか った投機家による原油取引で価格変動が増幅するだろうと説明した。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、先月の産油量はアル ジェリアが日量125万バレル、リビアが同159万バレルだった。

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