カダフィ大佐、権力維持に執着-三男はハリウッドへの投資を継続も

リビアの最高指導者、カダフィ 大佐が国内で反体制派の封じ込めを図っているものの、三男のサーデ ィ・カダフィ氏は米ハリウッドでの投資事業を続けることができそう だ。

元プロサッカー選手のサーディ氏(37)は、映画製作を手掛ける ファンド「ナチュラル・セレクション」に1億ドル(約83億円)を投 資している。マティー・ベッカーマン氏が設立したこのファンドの拠 点はロサンゼルス。リビアではカダフィ大佐が指示したデモ隊鎮圧に より数百人が死亡したが、サーディ氏は今後もこのファンドを通じ映 画製作を支援し続けることができるとみられている。

ロンドンの映画業界誌スクリーン・インターナショナルのニュー ス責任者、ウェンディー・ミッチェル氏は、「サーディ氏は物静かで合 理的な上に、父親ほど政治的ではない」と指摘。「映画への投資資金を 得るのが難しい状況を考慮すれば、人々が必ずしもサーディ氏に背を 向けるかどうかは分からない。こうした事態になるまでは、良いビジ ネスをしていた」と述べた。

ナチュラル・セレクションは、ミッキー・ローク主演の「アイス マン:コンフェッションズ・オブ・ア・マフィア・コントラクト・キ ラー」(原題)を製作。女優スーザン・サランドンの娘、エバ・アムー リが出演するスリラー映画「アイソレーション」(原題)の製作も支援 している。

サーディ氏はリビアで続いている反体制派による抗議活動につい て控えめな態度を保っている。これに対し次男のセイフイスラム氏は 今週、暴動が収束しなければ「血の川」が流れるだろうとの警告を発 した。

カダフィ大佐は22日、「最後の血の一滴」まで拡大する反体制勢 力と戦うと言明、秩序回復に向けて軍と警察を動員すると宣言した。

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