台湾の勝華科技、中国工場従業員への補償金増額も-有毒物質被害で

米アップルにディスプレーを供給 する台湾の電子部品メーカー、勝華科技(ウィンテック)は、タッチ スクリーン型パネルの製造作業中に有毒化学物質に汚染された中国の 従業員への補償金支払いを増額する可能性がある。黄忠傑最高財務責 任者(CFO)が明らかにした。

同CFOは23日の電話インタビューで、「納得するには補償金増 額が必要というなら、ケースバイケースで対応する」と述べた。同C FOによれば、会社側はノルマルヘキサンの中毒被害を受けた従業員 91人に対し、総額約1000万元(約1億2560万円)を既に支払ったと いう。

同社は昨年5月17日付の台湾証券取引所への届け出で、中国の蘇 州工場で2009年、タッチパネルの洗浄にノルマルヘキサンを使用した 後、複数の従業員が体調を崩したことを明らかにした。被害を受けた 従業員らはアップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO) に支援要請の書簡を送ったと、ロイター通信が22日、従業員の代表と 名乗る人々が署名した書簡を基に伝えていた。

黄CFOはジョブズ氏宛ての書簡については承知していないと話 した。また、支払い増額を求めているのは「少数に過ぎない」と指摘、 大半は全快ないし補償金を受け入れたと説明した。同CFOによれば、 体調を崩した従業員137人のうち依然同社にとどまっているのは56 人で、その他は退職したという。

アップルの香港在勤広報担当者、ジル・タン氏の携帯電話に23 日に2回かけたが、応答はなかった。北京在勤広報担当者、カロライ ン・ウ氏も携帯電話に出なかった。

勝華科技は台湾の宏達国際電子(HTC)と韓国サムスン電子に もタッチパネルを供給している。

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