投資銀行家の妻、「性的虐待」受けたと主張-香港メリルの夫殺人事件

米メリルリンチのバンカーだった 夫の殺害を認めたナンシー・キッセル被告は香港高等法院での公判で、 不在がちな夫から精神的、性的な虐待を受けていたと証言した。

ナンシー被告(46)は22日の審理で陪審員9人に対し、「夫は投 資銀行業にのめり込めばのめり込むほど、性的な暴行が激しくなった」 と語った。

米ミシガン州生まれで3人の子供を持つ被告の夫だったロバー ト・キッセル氏は2003年11月2日夜に死亡。被告側のエドワード・ フィッツジェラルド弁護士は、被告による殺害はロバートさん自身が 誘発したものだと主張。同弁護士は、当時の被告の精神状態が殺人罪 に問えるものではないことを証明するため、うつ病と心的外傷後スト レス障害(PTSD)の専門家を証人として呼ぶと述べた。

ナンシー被告は05年に殺人罪で有罪判決を受け、終身刑を言い渡 されたが、香港終審法院は10年2月、判決が不当だとして、裁判のや り直しを命じた。やり直し裁判は今年1月11日に始まっていた。

検察側は被告の過失致死だとする有罪答弁を認めず、被告が夫に 薬を飲ませ、夫婦の寝室で夫を撲殺し死体を物置に隠していたと主張。 被告は夫の1800万ドル(約15億円)相当の財産の主要相続人であり、 殺人事件当時、浮気していたとしている。

ロバートさんはゴールドマン・サックス在籍時の1997年に米国か ら香港に転勤、その後2000年にアジアの不良資産事業の責任者として メリルに移籍した。

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