【テクニカル分析】長期金利1.3%台でいったん天井-ウエッジ下抜け

みずほインベスターズ証券の落合 昂二チーフマーケットエコノミストは、テクニカル分析の観点から、 昨年10月以降に上昇基調にあった日本の長期金利について、「今月に 付けた1.3%台半ばの水準がいったん天井となって短期的には低下余 地を探る」と予想している。

落合氏によると、長期金利の指標となる新発10年国債利回りは過 去半年間に「ウエッジ(くさび)型」と呼ばれるチャートを形成。こ の間に金利の上限1.195%(9月6日)、1.295%(12月15日)、1.35% (2月9日)を結ぶ抵抗線と、金利の下限0.82%(10月7日)、1.11% (12月30日)、1.195%(1月31日)をつなぐ支持線に挟まれた往来 相場が続いた。

しかし、23日午前には1.24%を付けるなど支持線を下回って推移。 落合氏は、日足が「ウエッジ型」チャートの支持線を下抜けたことで、 「金利上昇トレンドがいったん終焉(しゅうえん)した可能性が高い」 と指摘。当面の金利低下のめどとして、「0.82%から1.35%までの上 昇分の半値戻しにあたる1.085%」との見方を示した。

新発10年債利回りは昨年10月に約7年ぶり低水準となる0.82% を付けたが、直後からじりじりと金利水準を切り上げる展開となった。 その後しばらくは1.2%を中心に一進一退が続き、2月9日には10カ 月ぶりの高い水準となる1.35%を記録する場面もあった。

市場が買われ過ぎか売られ過ぎかを判断する際に使われるストキ ャスティクスも前週後半以降に金利が低下方向にあることを示唆して いる。落合氏は足元の市場について、リビア情勢の混乱に伴う債券買 いの持続性は見通しにくいとしながらも、「テクニカル面からは1.1% に向けて低下余地がある」と話した。

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