利上げの是非で割れる英中銀-副総裁はジレンマ、ポーゼン委員は慎重

イングランド銀行(英中央銀 行)は利上げの是非をめぐり「真のジレンマ」を抱えているとタ ッカー副総裁が指摘すれば、金融政策委員会(MPC)のポーゼ ン委員はインフレリスクを深刻に捉えるべきでないと発言するな ど、同中銀内で金融政策の今後に関して意見が割れている。

タッカー副総裁は23日遅く、「インフレが懸念材料であるこ とに間違いない」と発言。「われわれが直面している問題は金利の 大幅引き上げではなく、過去数年間にわたって経済に適用してき た刺激策のほんの一部を解消すべきかどうかということだ」と説 明した。

23日公表される今月10日開催のMPC議事録では、先月のセ ンタンス、ウィール両委員に続き、利上げを主張するメンバーが 新たに現れたかどうかが示される。MPCは9人で構成する。1 月の英消費者物価指数(CPI)上昇率は英中銀が目標とする2% の倍の水準となったものの、ポーゼン委員は利上げに反対する姿 勢を維持し、インフレ期待は「落ち着いている」と23日に述べた。

ポーゼン委員はイングランドのオックスフォードでの講演で、 金融政策は「入手可能な最善の予想を基に策定すべきだ」と語り、 「大衆の懸念や将来への不安に振り回されてはならない」との見 解を示した。

同委員の講演内容が公表されてから数分後にタッカー副総裁 は、英中銀の任務は「インフレ率を目標に戻すことだ」とBBC ラジオで発言。「それにはしばらくかかるだろう。これは向こう2、 3カ月の政策金利をどうするのかという点で、われわれが真のジ レンマを抱えていることを意味している」と続けた。

同中銀は今月16日発表した四半期物価報告で、CPI上昇率 が今年4.4%前後でピークに達した後、2012年半ばまでに目標に 向けて低下すると予想。リスクは「上振れの傾向にある」と指摘 している。

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