NZ中銀、来年まで利上げ先送りの可能性-地震で景気回復腰折れも

ニュージーランド(NZ)中央銀 行は来年まで利上げを先送りする可能性がある。同国を襲った過去80 年で最悪の地震の影響で、経済がリセッション(景気後退)に傾く恐 れが出ているためだ。

NZ南島のクライストチャーチで22日、マグニチュード(M)

6.3の地震が発生し、少なくとも39人が死亡。建物は倒壊し、空港 が閉鎖された。今回の地震による経済コストは消費者信頼感や観光収 入、既に昨年9月4日の地震で50億NZドル(約3100億円)の復 興費用に直面している国家財政をさらに圧迫することになりそうだ。

地震の被害で経済縮小のリスクが高まり、NZ中銀は金利を据え 置く期間を延長するとの観測を背景に、NZドルは下落。金利スワッ プレートも低下した。さらなる地震で建設コストが上昇し、これまで の復興計画が見直される中、昨年の地震後の復興作業が今年の経済成 長を押し上げるとの中銀の見方は修正を余儀なくされる可能性がある。

ニュージーランド銀行の市場エコノミスト、ダグ・スティール氏 は「2011年の力強い成長見通しを支えていた柱の一つは崩れている」 と指摘。「昨年の地震からの復興が遅れる上に、一段の復旧作業が必要 となることは明らかだ。景気押し上げは今年よりも12年となる公算 の方が大きい」との見方を示した。

TDセキュリティーズのエコノミスト、ローランド・ランダル氏 (シンガポール在勤)もNZ中銀の「ボラード総裁が向こう2、3四 半期の間の金融引き締めを検討していたとしたら、そうした考えは完 全になくなっただろう」と指摘。「今回の出来事だけで利下げに踏み切 ると予想するのは行き過ぎだが、そうした可能性すらある」と続けた。

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