日産化株が昨年11月来安値、電子材料の販売懸念-格下げ相次ぐ

日産化学工業株が大幅に4日続落。 半導体・液晶関連の電子材料で短期的に販売低迷が懸念されるなどと し、アナリストの間で投資判断の引き下げが相次いだ。収益や株価の 先行き期待が後退し、一時前日比4.9%安の926円と昨年11月1日以 来の安値に沈んだ。

野村証券金融経済研究所は22日付で、投資判断を「1(買い)」 から「2(中立)」に引き下げた。岡崎優アナリストは、「短期的な半 導体・液晶関連の販売低迷に加えて、新工場稼働に伴う固定費の増加 が厳しい」と、投資家向けリポートで指摘。機能性材料とライフサイ エンスを両輪とする成長戦略は依然魅力的だが、「中期的な成長ドライ バーがより明確化するまでは、積極的な投資スタンスは取りにくい」 との見解を示した。

野村証では、日産化の再来期(2013年3月期)にかけた業績予想 を下方修正。今期(11年3月期)連結営業利益は前期比4.4%増の200 億円と、会社側の計画(211億円)を下回るとみている。また、同証 は業績修正に伴い、DCF(ディスカウントキャッシュフロー)法に よる目標株価を1300円から1050円へ引き下げた。

このほか、ゴールドマン・サックス証券も22日、投資判断を「買 い」から「中立」に、みずほ証券も同日、投資判断を「アウトパフォ ーム」から「中立」へと下げている。ゴールドマン証の横尾尚昭アナ リストは、電子材料の今期売り上げは競争激化に伴い、前期並みにと どまる見込みで、「新製品が寄与するまで、これまでのような高収益・ 高成長は期待しにくくなった。医薬、農業化学品のパイプラインは魅 力的だが、当面の増益余地は限られる」とリポートで述べている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE