欧州債:ドイツ2年債が下落-メルシュ氏がECBの利上げ姿勢を示唆

欧州債市場ではドイツ2年債相場 が下落。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、ルクセンブル ク中銀のメルシュ総裁が、インフレ抑制のために利上げの準備ができ ている可能性を示唆したことが背景にある。

この日発表されたドイツの消費者信頼感が改善したことも、ドイ ツ2年債にはマイナス要因だった。一方、10年債相場は続伸。リビア の情勢が悪化し、株式相場が軟調となったことから、安全資産の需要 が高まった。

ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツ(ロンドン)の金利 ストラテジスト、エリック・ワンド氏は、メルシュ氏の発言で「短期 債が激しく売りを浴びた」と述べた。「長期債はもっと広い意味での リスク意識から上昇した」と語った。

ロンドン時間午後4時33分現在、ドイツ2年債利回りは前日比5 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.43%。一時は 9日以来の最高となる1.46%まで上げ、1年ぶり高水準まで7bpに 迫った。同国債(表面利率1%、2012年12月償還)価格はこの日、

0.085ポイント下げ99.24。

ドイツ10年債利回りは3bp低下の3.15%。先月25日以来の 低水準となる3.13%まで下げる場面もあった。昨年末から60bp上 げている。2年債とのスプレッド(利回り格差)は9bp縮小し171 bpと、昨年11月24日以来の最小となった。

メルシュ総裁は21日のルクセンブルクでのインタビューで、「物 価安定のリスクが上向きにあると大半のメンバーが判断しても驚かな いだろう」と言明。景気の勢いが強まり、インフレ率がECBの2% 弱の目安を上回っていることから、「金融政策スタンスの再調整」が 必要となるのは必至だと続けた。時期的なめどには言及しなかった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE