消費者金融株急落、武富士の潜在過払い金が増加-引当金積み増し警戒

消費者金融株が急落。経営再建中 の武富士の潜在的な過払い金が昨年9月末時点で見積もっていた額より も多いことが21日明らかになり、今後過払い金が同業他社でも増加す るとの懸念から売りが広がった。

アコムの株価は一時、前日比12%安の1507円まで売られた。プロ ミスも一時、同11%安の783円と、2010年11月26日以来約3カ月ぶ りの日中下落率を記録した。アイフルは同12%安の164円まで下落。 午後2時現在、東証1部その他金融指数は業種別の下落率4位。

ブルームバーグ・ニュースが入手した、武富士の管財人が1月31 日に東京地裁に提出した調査報告書によると、同社の潜在的な過払い金 が2兆4000億円に上ることが分かった。昨年9月末の時点で、保全管 理人の小畑英一弁護士は1兆-2兆円と見積もっていた。

シティグループ証券の津田武寛アナリストは22日付のリポートで、 03年3月期から11年3月期第1四半期まで武富士が支払った過払い金 と元本償却額の累計が約7210億円だったことに触れ、「なお2兆4000 億円の過払い金が残っていたことは、同業他社の企業価値を推定する上 では、ネガティブ材料」と述べた。

津田氏は、アコムやプロミスについても「今期は利息返還損失引当 金を大幅に繰り入れする可能性を懸念している。武富士の調査報告書と 債務の確定が、今後の引き当て規模に影響を与える可能性がある」との 見方を示している。

ジャパンインベストの吉岡思朗アナリストは、武富士の過払い金の 額に加え、直近まで株価が上昇していたことがきょうの消費者金融株下 落の要因と指摘。ただ、武富士の過払い利息の返還請求の母数が200万 件だとした場合、1月末時点での請求の届け出は33万件と、わずか 17%であり、「全員が請求するとは思えない」ともコメントした。

--取材協力:谷口崇子、佐藤茂 Editor:Makiko Asai

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