英BP:印リライアンスへの6000億円投資、新興国への移行戦略示唆

英石油会社BPのロバート・ダド リー最高経営責任者(CEO)は、今年に入って2件目となる約70億 ドル(約6000億円)規模の投資を発表した。これは、米メキシコ湾の マコンド油井の原油流出事故を受け米国での探査掘削が停止状態となる なか、同社が世界で最も速いペースで成長を遂げる新興国に重点を移行 させていることを示唆している。

米国人として初めてBPのCEOに就任したダドリー氏は21日、 インドのリライアンス・インダストリーズの同国での深海油田探査に向 け72億ドルを支払うことで合意した。BPは1月にロシアの北極海の 共同開発に向け同国のロスネフチと80億ドル規模の株式交換を行うと 発表している。昨年にはブラジル沖での探鉱に関する契約に署名、南シ ナ海での沖合開発に関して中国海洋石油(CNOOC)とも提携した。

BPは、新興国が向こう20年間のエネルギー需要の伸びの大半を 占めると予想しており、探鉱部門はこの地域に重点を移している。メキ シコ湾で昨年発生した原油流出事故は米国史上最悪となり、同湾での掘 削は再開されていない。このため、ダドリー氏は同社のメキシコ湾への 依存度を低下させつつある。

モルガン・スタンレー(ロンドン)のアナリスト、ジーパン・ジョ シリンガム氏は「リライアンスへの投資は、BPのポートフォリオの再 形成が次の段階に入ったことを示唆する」と指摘。「マコンド油井での 事故後の戦略は明確だ。探鉱に重点を置き、資源・消費市場に移行する ことだ」と述べた。

BPの21日の発表によると、同社はインドでリライアンスが保有 する23鉱区の権益30%を取得するとともにガス販売に向け共同事業を 設立する。業績に応じた将来の支払いなどを合わせると、投資規模は 200億ドルに達する可能性がある。

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