円金利先物が上昇、中東情勢悪化で株安-ドル金利先物高の影響も

東京金融取引所のユーロ円3カ月 金利先物相場は期先限月を中心に上昇(金利は低下)した。リビア情 勢の悪化など中東の混乱を受けて株安・債券高が進んだ影響を受けて 買いが優勢となった。ドル金利先物が大幅高になったことも買いを促 した。

金先市場の中心限月2011年12月物は前日比0.005ポイント高い

99.63と1月31日以来の高値を付け、99.625-99.63で推移した。12 年3月物は同0.015ポイント高の99.61と、1月6日以来の高水準と なっている。

リビアの政治情勢悪化で原油生産国への悪影響が懸念され、投資 家のリスク回避の動きを受けて日経平均株価が一時200円超下落した。 一方、債券先物は一時前日比50銭以上も買われたほか、新発5年債利 回りが4.5ベーシスポイント(bp)低下の0.55%、新発2年債も1bp 低下の0.225%まで買われた。

国内証券のディーラーは、休日明けとなる今晩の米国市場で株 安・金利低下が強まる可能性があり、ドル先物の大幅上昇を見ると円 金先も買い戻さざるを得ないと指摘。前週末の2年スワップに大量の 固定金利受け(債券の買いに相当)の取引が入った影響を受けた買い 戻しも残っているのではないかと言う。

ユーロドル3カ月金利先物相場では、11年12月物が99.335と、 前週末の終値比0.035ポイント上昇。12年3月物は99.055と0.06ポ イントの大幅高となっている。

米国市場では景気回復期待が強く、ダウ平均株価は08年6月以来 の高水準となっている。この日の東京市場では、中東情勢の一段の緊 迫化を受けた今晩の米国市場の動向を見極める姿勢も強かったという。

前週末の金先相場上昇を促した2年スワップ金利は、前日の0.42 -0.43%に対して朝方は0.36-0.37%まで低下する場面もあったが、 再び0.41-0.42%近辺に戻している。銀行の大量の固定金利受けに応 じたディーラーのヘッジ需要が残っているとの見方も出ていた。

資金余剰感

レポ(現金担保付債券貸借)は準備預金の付利金利と同じ0.10% と、実質的な下限で低位底ばい。日本銀行の潤沢な資金供給を背景に 当座預金が20兆円台と高水準で推移している上、国から金融機関に払 い込まれた年金が市場の資金の巡りを良くしており、余剰感が強まっ ている。

この日の全店共通担保オペ8000億円(2月24日-3月25日)は 応札額が4510億円にとどまり、3営業日連続の札割れだった。一方、 3カ月物の基金オペ8000億円の応札倍率は前日の4.38倍から4.47 倍に上昇した。

昨年5月のギリシャ危機以降実施されているドル資金供給オペ (84日間物、貸付利率1.16%)は8回連続で応札額がゼロだった。設 定金利が市場金利より高い上、金融機関のドル需要が落ち着いている ためだ。

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