武富士「引き直し」で貸付残750億円、潜在過払い金2.4兆円に-報告書

経営再建に向け会社更生手続き中の 消費者金融武富士で、法定利息に基づき「過払い金」などを差し引いて 営業貸付残高を計算し直したところ、昨年10月末時点で750億円にな ることが判明した。昨年3月末の8分の1にとどまる。破綻手続きによ り同残高1兆円規模のプロミスやアコムとの差が広がることになる。

武富士の管財人が1月31日に東京地裁に提出した調査報告書をブ ルームバーグ・ニュースが入手した。貸付残は過払い利息を差し引いて も融資が残る顧客や適法な貸出の合計額。再建への重要な要素となる。 昨年3月末は5895億円だった。9月末時点で1兆-2兆円と見積もっ ていた潜在的な過払い金が2兆4000億円に上ることも分かった。

10年3月末時点の無担保ローン残高はアコム(単体)が1兆749億 円、プロミス(連結)が1兆2874億円、アイフル(連結)が6342億円。 各社は実際に請求してきた顧客にだけ過払い金を返還するが、武富士は 更生法に基づき債権・債務関係などを把握するため、ほぼ全顧客につい て計算した。過払い金を含む大半の債権はカットされる見通しだ。

武富士の板井健太郎・広報担当執行役員は調査報告書の内容につい て、「個別の取材には対応できない」とコメントしている。武富士は再 建スポンサーの選定について、3月10日をめどに最終入札に入る準備 を進めている。管財人の小畑英一弁護士によると、2月上旬には5社が 支援に名乗りを上げていた。

シティグループ証券の津田武寛アナリストは、「潜在過払い金2.4 兆円が本当なら思っていたよりちょっと大きい印象だ」と話す。その上 でアコムやプロミスなど同業他社への影響については「過払いリスクを あらためて想起させることにはなるが、銀行は支援姿勢を示しており、 過度に懸念が高まるようなことは考えにくい」とみている。

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