世界各国の政府:食糧備蓄を拡大か、補助金増額も-商品トレーダーら

各国政府が世界の食糧市場で果た す役割が拡大するとの見方が、商品トレーダーの間で強まっている。政 府は備蓄を増やす一方、抗議行動を阻止するため補助金の増額や輸出入 規制を導入する可能性があるとみられている。抗議行動は中東全域に波 及している。

商品管理・穀物取引会社エメラルド・グループ・オーストラリアの アラン・ウィニー会長はドバイで開催中の砂糖業界の会議でインタビュ ーに応じ「食糧問題への政治介入は強まる一方だろう」と予想。「各国 政府は食料価格の上昇阻止に向け、慎重に予防的な政策を導入するとみ られる」と述べた。

需要拡大と天候不順による収穫高の減少で食料価格が過去最高水準 に高騰するなか、アフリカやアジアの国々は価格上昇を抑制するため輸 入を増やしたり備蓄を放出したりしている。先週末にリビアで反政府デ モが拡大したことを受け、同国の指導者、カダフィ大佐の息子は、内戦 が起きれば石油資源がリスクにさらされ、旧宗主国の復帰を招くと警告 した。

シンガポールの商品取引会社アグロコープ・インターナショナルの マネジングディレクター、ビジャイ・アイアンガー氏は「穀物などあら ゆるソフトコモディティーが供給不足の影響を受けているため、食料価 格の上昇は今年いっぱい続くだろう」と指摘。各国政府は砂糖を含む穀 物に関して「補助金を支給しなければならなくなる」との見通しを示し た。同氏は1986年から農産物商品を取引している。

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