KDDI株が1年半ぶり高値、WiMAX対応スマートフォン発売報道

KDDI株が前週末比3.2%高の 55万4000円まで上げ、2009年9月25日以来約1年5カ月ぶりの高値 を付けた。高速無線「WiMAX(ワイマックス)」に対応した国内初 のスマートフォン(多機能携帯電話)を4月に発売すると一部で報じら れ、出遅れていた同分野での取り組み強化を評価する買いが入った。

19日付の日本経済新聞朝刊によると、発売機種は台湾HTC製の WiMAX対応スマートフォン「EVO(イーボ)」。携帯電話回線の 約5倍の速さでデータを受信できるWiMAXの利便性を武器に、他社 と差別化を図るという。

KDDI広報部の伊藤悟課長補佐は報道について、「当社で発表し たものではなく、コメントは差し控えさせていただく」と話した。KD DIの田中孝司社長は昨年12月に、ブルームバーグのインタビューで、 WiMAXと第3世代サービス(3G)を併用可能な端末を2012年3 月期の「早い段階」で投入することを明らかにしている。

コスモ証券の川崎朝映アナリストは、KDDIは他社に比べて「ス マートフォンの分野で急速にキャッチアップしようと動いて」おり、そ れを確認できる材料なら株価にはプラスとコメント。通信業界全般に 「音声通話の収入が価格競争などで厳しく、1人あたりの月平均単価 (ARPU)が上がりにくい構造」になっていたが、「スマートフォン の利用が増えることで、データ通信収入が上がってくる」とみる。

ドイツ証券は18日付の投資家向けリポートで、スマートフォンの ブーム波及を理由に、通信セクターに対してより強気なスタンスに変更 するとの見解を示している。同証券では、スマートフォンの販売台数は 11年3月期の740万台から12年3月期は1540万台、13年3月期には 2870万台に急拡大すると予測。ARPUについては、12年3月期は横 ばいだが、13年3月期以降に大幅に上昇すると予想する。

通信関連では、携帯電話を手掛けるティーガイアが一時、同4.6% 高の16万8100円と6連騰、ソフトバンクは同4.6%高の3390円まで 上昇した。

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