UBSが11年度のTOPIX目標を1200に上げ、業績に上振れ余地

UBS証券は18日、TOPIXの 2011年度のターゲットをこれまでの1100ポイントから1200ポイント へ引き上げた。今期(2011年3月期)の会社側による業績計画は保守 的で、上方修正の余地があると見ているためだ。

UBS証が東証1部上場の3月期決算企業の第3四半期決算を集 計したところ、第4四半期の会社側予想(金融を除く1159社)は、マ ージン悪化で経常利益が前年同期比9.5%の減益となるもよう。しか し、同証の平川昇二チーフストラテジストは、固定費比率の低下傾向 や在庫の前年比減少傾向などから判断すれば、今後はマージンが改善、 増益予想に上方修正される可能性が高いと投資家向けリポートで指摘。 「5月の通期決算発表に向け、株価はさらなる収益上方修正を織り込 む展開が予想される」とした。

決算集計では、営業利益率の水準と比べ設備稼働率が低く、固定 資産、投下資本も前年比で依然減少していることが分かったという。 今後新規の設備投資が必要ない中、「このことは、利益率の天井が上方 に水準訂正されたことを示唆している」と平川氏。「稼働率が今後上昇 し、過去のピーク圏まで到達した時には、営業利益率が過去最高を大 きく上回ることになると予想される」としている。

一方で平川氏は、今回の決算集計を通じて「フリーキャッシュフ ローでの赤字化と、財務レバレッジの下げ止まり傾向」にも注目姿勢 を示した。リレバレッジがさらに進展した場合、「潜在的にはROE (株主資本利益率)が過去最高を更新する可能性が高い」という。

同証では、今後2年間の予想増収率を1%ポイントずつ引き上げ、 変動比率を横ばいとした上で、現在国会で審議中の法人税減税が仮に 成立、適用が11年度以降となった場合、11年度の純利益は前年度比 13%増、12年度は42%増と試算した。こうしたシナリオを基準に、R OE予想やDMM(割引配当モデル)から新たに導きだした11年度の TOPIXターゲットが1200ポイントだ。

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