タイの10-12月GDP:前期比1.2%増-追加利上げの可能性高まる

タイ経済は2010年10-12月(第 4四半期)、輸出と個人消費の増加がけん引する形で拡大した。同国中 央銀行による追加利上げの可能性が高まっている。

タイ国家経済社会開発庁(NESDB)が21日発表した第4四半 期の国内総生産(GDP)は、前期比1.2%増加。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト10人の予想中央値(同0.9%増)を 上回った。7-9月(第3四半期)改定値は、政治的混乱と洪水の影 響で同0.3%減だった。

タイ中銀はインフレが脅威だとの認識を示し、追加利上げの構え を見せている。アジアではインドネシアや中国も物価高抑制のための 政策対応を迫られている。タイのアピシット首相は先月の最低賃金に 続き、公務員給与も引き上げる予定で、6月末までに実施予定の総選 挙を前に物価高を招く恐れがある。

スタンダードチャータード銀行のエコノミスト、ウサラ・ウィラ イピッチ氏(バンコク在勤)は、「政治的な不透明感が再び台頭してき たことや、輸出の伸び減速を考えると、今年1-6月(上期)は変動 が大きくなるだろう。しかし、中銀の利上げへの意欲がそれで損なわ れることはない」と述べた。

第4四半期は前年同期比では3.8%増。第3四半期(改定値)の 同6.6%増から鈍化した。10年は年間で7.8%成長で、1995年以来の 高い伸びとなった。

タイ中銀は1月12日、主要政策金利である1日物レポ金利を0.25 ポイント引き上げて2.25%とした。これは、その時点までの7カ月間 で4回目の利上げ。ウサラ氏は、3月9日の次回会合で0.25ポイント の追加利上げがあると予想。年末までに3%に達するとみている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE