メルケル独首相率いるCDU、ハンブルク市議会選挙で戦後最悪の敗北

ドイツのメルケル首相率いるキリ スト教民主同盟(CDU)は、ハンブルク市(特別市、州と同格)議 会選挙で第2次大戦後最悪の敗北を喫した。同国で今年予定される7 つの州議会選の最初の選挙で同党が過半数議席を失ったことで、メル ケル首相による欧州債務危機対策の余地は狭まる恐れが出てきた。

テレビ局の予想によれば、20日午後8時44分(日本時間21日午 前4時44分)現在、CDUの得票率は21.6%と、1946年に行われた 戦後初の選挙以来最低。一方、主要野党の社会民主党(SPD)の得 票率は48.5%に上り、同市での10年間にわたるCDUの議会支配を終 わらせ、他党と連立を組まずに単独政権を樹立するに十分な支持を確 保した。

生まれ故郷であるハンブルク市の議会選での敗北はメルケル首相 にとって、ユーロ圏の高債務国の救済に対する国民の反発と、債務危 機の拡大阻止策を主導するよう求める投資家やユーロ圏諸国からの圧 力のバランス調整の難しさを浮き彫りにするものだ。首相は債務危機 対策の包括案取りまとめに向け欧州連合(EU)が招集した3月24- 25日の首脳会議を挟んで3回の州議会選に臨む。

INGグループのエコノミスト、カルステン・ブルゼスキ氏(ブ リュッセル在勤)は今回の選挙について「メルケル首相への警告だ」 と述べ、「メルケル首相が3月25日の首脳会議後に負けをうかがわせ るようなものをブリュッセルから持ち帰る余地はなくなった」と指摘 した。

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