2月21日の海外株式・債券・為替・商品市場-米国は祝日で休場

欧米市場の株式、債券、為替、 商品相場は次の通り。

◎米国はプレジデンツデーの祝日で、株式や国債、商品市場は休場。

◎ロンドン外為:円とドルが上昇、中東情勢警戒で安全資産への逃避

ロンドン時間21日午後の外国為替市場で、円とドルが主要通貨の 大半に対して堅調に推移。中東の政情不安が拡大するとの懸念から、安 全資産への逃避が進んだ。

円はユーロに対し、3カ月安値から上昇に転じた。アジアと欧州 の株安に加え、リビアが内戦に直面する可能性があるとカダフィ大佐 の息子、セイフ・アルイスラム・カダフィ氏が発言したことが背景に ある。

ノルディア銀行(コペンハーゲン)の為替チーフストラテジスト、 ニールス・クリステンセン氏は、「中東情勢を懸念している。リスク 回避の姿勢が続き、ドルと円に買いを入れる要因となるだろう」と語 った。

ロンドン時間午後2時44分(日本時間同11時44分)現在、円 の対ユーロ相場は前週末比0.2%高の1ユーロ=113円65銭。ドル に対しては1ドル=83円15銭と、前週末とほぼ同水準。ユーロは対 ドルで0.2%下げ1ユーロ=1.3665ドルでの取引。

◎欧州株:下落、リビア情勢を警戒-ENIやOMVなど石油株安い

欧州株式相場は下落。リビアの情勢悪化に伴うエネルギー価格の 値上がりでインフレが加速し、経済成長が損なわれるとの懸念が広が った。

石油関連銘柄では、イタリアのENIとオーストリアのOMVが 大幅安となった。両社のリビアでの操業に影響が及ぶとの見方が売り を誘った。

一方、独製薬会社メルクは4.5%上昇。昨年10-12月(第4四 半期)利益が市場予想を上回ったことが好感された。ギリシャのアル ファ銀行は5%高。ギリシャ・ナショナル銀行の買収案を拒否したこ とをきっかけに買われた。

ストックス欧州600指数は前週末比1.3%安の287.18と、1カ 月で最大の値下がり。年初来の上昇率は4.1%となった。

大和アセット・マネジメント(ロンドン)のファンドマネジャー、 グレガー・スミス氏は、「中東の政情不安が悪化しつつあり、他国に も波及しているようだ」と述べ、「これが原油価格を押し上げる可能 性があり、インフレに悪影響を及ぼし、経済成長が予想よりも弱まる のは明らかだ」と続けた。

この日のS&P500種指数先物3月限は0.9%安。米国は祝日の ため休場。

21日の西欧市場では、18カ国中17カ国で主要株価指数が下落し た。イタリアのFTSE・MIB指数は3.6%安で、7カ月余りで最 大の値下がりとなり、欧州市場で最悪のパフォーマンスとなった。

リビアのカダフィ大佐の息子、セイフ・アルイスラム・カダフィ 氏は、反政府デモ参加者に対話に参加するよう呼び掛け、それが実現 しなければ国内は内戦に陥り、同国の石油資源が危うくなると警告し た。

リビア石油産業で最大の外国資本であるENIは5.1%安。OM Vは4.2%下げた。

◎欧州債:ドイツ債が上昇、リビア情勢で質への逃避-スプレッド拡大

欧州債市場ではドイツ国債相場が上昇。中東の政情不安が高まると の懸念から、安全資産への資金逃避が進んだ。

メルケル首相率いる与党・キリスト教民主同盟(CDU)がハン ブルク州議会選挙で敗れたことを背景に、ソブリン債危機回避に向け た協議で同首相が高債務国向けの支援でやや消極的になるとの見方が 広がったことも、相場への押し上げ要因となった。リビアでは治安部 隊と反体制派が交戦。カダフィ大佐の息子、セイフ・アルイスラム・ カダフィ氏は内戦の可能性を警告した。これを受けてストックス欧州 600指数はこの日1.3%下げた。ポルトガルやスペインの国債のドイ ツ国債に対する上乗せ利回りが拡大した。

DZ銀行(フランクフルト)の債券調査部門責任者、トマス・マ イスナー氏は、「北アフリカとアラブ諸国の緊張に伴う安全資産への 資金逃避だ」と語った。

ロンドン時間午後4時28分現在、ドイツ10年債利回りは前週末 比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.19%。前 週末には3.17%まで下げ、1月31日以来の低水準を付けた。同国債 (表面利率2.5%、2021年1月償還)価格はこの日、0.55ポイント 上げ94.26。ドイツ2年債利回りは2bp低下の1.38%。

ドイツ10年債とスペイン10年債のスプレッド(上乗せ利回り) は217bpと、前週末の212bpから拡大。ポルトガル10年債との スプレッドは3bp広げ427bp、ギリシャ10年債については6b p拡大し853bpとなった。

◎英国債:上昇、10年債利回り3.74%-中東情勢の悪化で質への逃避

英国債相場は上昇。中東の政情不安が高まるとの懸念から、安全資 産への資金逃避が進んだ。

リビア軍による昨夜の反体制派への攻撃に対し、欧米諸国が相次 いで非難声明を発表。リビアのカダフィ大佐の息子、セイフ・アルイ スラム・カダフィ氏は、同国で内戦が起きれば、原油生産が停止に追 い込まれる可能性があると語った。

チュニジアとエジプトの首脳を退陣に追い込んだことに触発され た反政府デモの動きがイエメンとジブチ、バーレーンにも広がり、各 国で治安部隊とデモ隊が衝突している。

10年債利回りは前週末比7ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下の3.74%と、2日以来の低水準となった。同国債(表 面利率4.75%、2020年3月償還)価格は0.55ポイント上げ

107.72。2年債利回りは1.50%で、3bp弱の低下となった。

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