アイスランド:英蘭の預金補償合意、大統領が署名拒否-国民投票へ

アイスランドのグリムソン大統領 は、経営破綻した同国銀行のオランダと英国の預金者を保護するため に約50億ドル(約4200億円)の補償を盛り込んだ昨年12月の両国と の合意について、国民投票にかける必要があるとして署名を拒否した。

合意の履行に必要な法案は、議員63人のうち44人が賛成票を投 じ、可決していた。グリムソン大統領は国民31万8000人のうち4万 2000人余りが合意阻止を大統領に要請する請願書に署名したことを踏 まえ、国民投票を求める世論に応えたと説明した。

大統領は「国民は以前のように、この問題で再び議会と共に立法 者として行動すべきだとの考えが支持されている」と述べた。

大統領が2008年10月に破綻したランズバンキ・イスランズの英 国とオランダの預金者を保護する法案への署名を拒否したのは今回で 2度目。大統領が10年1月5日に署名を拒否した際には、格付け会社 フィッチ・レーティングスがアイスランドの格付けを投機的水準に引 き下げ、ムーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)も投資適格級で最低水準に格下げした。

オランダ財務省のニールス・レデカー報道官は20日に電話で、「今 回の決定に留意している。交渉は終了しており、仮調印した合意が用 意されている」とした上で、「アイスランド政府が新たな状況を検討し、 今後の対応について連絡してくることを期待している」と述べた。

英財務省は電子メールで配布した声明文で、グリムソン大統領が 署名拒否を決めたことを英国も「留意」しており、「今後数日以内にア イスランドの立場が説明されること」を望んでいると指摘した。

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