トリシェECB総裁:後任の必要条件は異例の状況への対応能力

欧州中央銀行(ECB)のトリシ ェ総裁は、自身の任期切れに伴い11月に就任する次期総裁にとって重 要な必要条件は長期的な視野と異例の状況への対応能力だとの認識を 明らかにした。

トリシェ総裁は20日、ラジオ局ヨーロッパ1のインタビューで次 期ECB総裁に必要な資質に関する質問に対し、「中央銀行の全ての総 裁や理事には長期的な感覚が必要だ。われわれは長期的な物価安定の 保証を求められているからだ」と指摘。また、「方向感覚と異例の環境 に対応できる能力も必要だ」と語った。

ただ10月末で8年の任期が満了するトリシェ総裁の後任選びは、 資質だけではなくユーロ圏17カ国リーダーによる交渉で決まりそう だ。最有力候補と目されていたウェーバー独連銀総裁が2月11日に辞 意を表明したため、後任レースは白紙に戻っている。

アイルランドのブックメーカー(賭け屋)、パディー・パワーによ ると、イタリア銀行(中央銀行)総裁でゴールドマン・サックス・グ ループ元副会長のドラギ氏が有望視されているほか、フィンランド中 銀のリイカネン総裁やルクセンブルク中銀のメルシュ総裁、オランダ 中銀のウェリンク総裁も候補に挙がっている。

フィンランドは今のところリイカネン総裁を候補として提案して いないが、カタイネン財務相は今月19日にテレビ局YLE1に対し、 「状況は変わり得る」と述べ、「リイカネン総裁とこれについて協議し た。状況を注視し、先走りしないことで合意した」ことを明らかにし た。

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