ECB総裁:インフレリスクの可能性を否定せず-G20後の会見で

欧州中央銀行(ECB)のトリシ ェ総裁は19日、ユーロ圏がより大きなインフレリスクに直面する可能 性をECBが考慮に入れていないわけではないと言明した。

同総裁は「われわれの判断では、中期的な物価安定のリスクは均 衡が取れていたが、将来こうしたバランスが上向き方向となる可能性 は排除しない」と述べた。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総 裁会議の終了後の記者会見で語った。総裁はまた、ECBの金利政策 は非伝統的措置に依存していないと表明した。

経済成長加速を理由に労組が賃上げを求め、企業がエネルギーコ ストの上昇を販売価格に転嫁する中、トリシェ総裁は先月、インフレ 対応へより強い姿勢を示した。ユーロ圏の1月のインフレ率は2.4% と、2008年12月以来の高水準に上昇。ドイツの自動車業界で最大の 雇用主であるフォルクスワーゲン(VW)は今月、スト回避のため、 従業員10万人の3.2%賃上げに同意した。

トリシェ総裁は会見後に記者団に対し、原油相場の推移を「非常 に注意深く」見守っていると説明。「二次的影響」の回避が「われわれ のモットーだ」と語った。

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