野田財務相:経常収支は分割して個別に表記、参考指標で-G20

野田佳彦財務相は19日、フランス のパリで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後 の記者会見で、G20声明で世界経済の不均衡を把握するためのガイド ライン(参考指標)に経常収支の言葉が入らなかったことについて、 「要は貿易サービス収支、所得収支、経常移転収支を個別に表記して いるわけで、経常収支そのもの」と述べた。

財務相は「経常収支という言葉を使いたくないという国があった。 そこをおもんばかった表現ぶりを工夫した」と説明した。

野田財務相はまた、声明では「為替レートも抜け落ちていると思 われるかもしれないが、これも表現のところで、為替・財政・金融・ その他の政策を十分に考慮しつつ、という項目」があるとして、この 問題も事実上入っているという理解だと述べた。

さらに外貨準備の言葉が盛り込まれなかったことについては「広 い意味での為替という中に入るということだと思う」と語った。

一方、日本銀行の白川方明総裁は同会見で、今回の会議で議論に なった商品市況の高騰について、「背景や価格の上昇がマクロ経済、 金融面に与える影響を分析し、G20に報告するためのスタディーグル ープを立ち上げる」ことが決まったとして、その議長に日銀の中曽宏 理事が就くことを明らかにした。

白川総裁は、現在の国際商品市況を考える場合には、実需の増加 と供給面の制約、それに金融面の3つをバランスよく検討する必要が あると指摘。その上で「日本銀行は個々の市場の専門家ではない」と 断りながらも、「全体的なマクロ的な要素、金融的な要素を考えた場 合に、市況に近い中央銀行の立場として、貢献していくことは非常に 重要であると判断」したことを挙げた。

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