2月18日の米国マーケットサマリー:株が上昇、決算を好感

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3685 1.3609 ドル/円 83.08 83.31 ユーロ/円 113.70 113.37

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 12,391.25 +73.11 +.6% S&P500種 1,343.01 +2.58 +.2% ナスダック総合指数 2,833.95 +2.37 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .75% -.02 米国債10年物 3.58% +.01 米国債30年物 4.69% +.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,388.60 +3.50 +.25% 原油先物 (ドル/バレル) 86.04 -.32 -.37%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで1週間ぶりの高 値に上昇。欧州中央銀行(ECB)のビニスマギ理事は、世界的な物 価圧力の高まりに伴い、利上げの必要性が生じる可能性があるとの見 方を示した。

ユーロは一時の下げを埋め、主要通貨の大半に対して上昇した。 週間ベースでは約1カ月ぶりの上昇だった。スイス・フランは対ドル で上昇。エジプトがイランの艦艇にスエズ運河の通航許可を与えたほ か、中東での緊張が高まったのが材料視された。

為替取引を手掛けるテンパス・コンサルティングのストラテジ スト、ジョン・ドイル氏は、「ビニスマギ理事の非常にタカ派的な発 言がユーロの買い材料となり、その流れが終日続いた」と述べ、「ス イス・フラン相場は中東の地政学的リスクが支援材料になっている」 と続けた。

ニューヨーク時間午後3時26分現在、ユーロは対ドルで0.6% 高の1ユーロ=1.3695ドル。一時は2月10日以来高値の

1.3715ドルまで買われた。週間ベースでは1.1%上昇した。ユー ロは対円では0.4%高の1ユーロ=113円83銭。前日は113円 37銭だった。一時は1月27日以来高値となる113円91銭に上昇 した。

円は対ドルで0.2%上昇した1ドル=83円12銭。中東での 緊張を背景に、投資家が安全逃避先として米国債を求めたことからこ の日の2年債利回りは低下した。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。中国のインフレ抑制策が弱材料となったもの の、好調な企業決算が好感されて買いが優勢となった。S&P500種 株価指数は、週間ベースでは3週連続高。

キャタピラーが高い。機械の小売り販売が49%増加したとの発 表が好感された。インテュイットも上昇。利益見通しがアナリスト予 想を上回った。一方、CFインダストリーズ・ホールディングスなど 肥料関連は下落。中国の需要が後退するとの観測で小麦価格が下げた ことが影響した。アップルも安い。多機能携帯端末「iPad(アイ パッド)」などでの購読サービスをめぐり、米反トラスト法(独占禁 止法)抵触への懸念が広がった。

ニューヨーク時間午後4時現在の暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.2%高の1343.01。今週は1%高となった。ダ ウ工業株30種平均は73.11ドル(0.6%)上げて12391.25ド ル。米株式市場は21日、プレジデンツデーの祝日で休場となる。

D.A.デービッドソンのチーフ市場ストラテジスト、フレデリ ック・ディクソン氏は「決算が予想を上回っていることで、市場は 強気な見方に傾いている」と分析。「投資家は目覚め、状況が安定し つつあり資金を投じる必要があると気付き始めている。また中国から 津波のような大きな影響は受けないとの楽観的な見方もあるのか もしれない。ゆっくりと着実に成長を妥当なペースに戻せるとの見方 が広がっている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。欧州中央銀行(ECB)当局者が、世界的な 物価圧力の高まりに伴い、利上げの必要性が生じる可能性があるとの 見方を示したことが背景。米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策 金利をほぼゼロに維持している。

エジプトがイランの艦艇2隻のスエズ運河航行を許可したとの報 道をきっかけに、10年債利回りは上昇幅を縮小した。中東の政情不 安で安全資産とされる米国債の需要が増すとの観測が強まった。ニュ ーヨーク連銀はこの日、2014年1-10月に償還を迎える米国債 67億ドル相当を購入した。これは景気拡大の持続に向けた取り組み の一環。米財務省は来週、総額990億ドル規模の入札を実施する。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダのマネジングディレクター兼金 利トレーディング責任者、トーマス・トゥッチ氏は「中東情勢に反 応して幾分か質への逃避がみられる。3連休中に多くの出来事が起き るリスクがあるため、市場はショート(売り持ち)の積み増しには消 極的だ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時16分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.6%。一時は3.63%を付けた。 同年債(表面利率3.625%、2021年2月償還)価格は6/32下げ て100 7/32。

30年債利回りは4bp上昇の4.7%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。1カ月ぶりの高値をつけた。中 東の政情不安が高まり、逃避先としての需要が高まった。銀も急伸し、 30年ぶり高値を付けた。

エジプト当局は、イランが申請していた艦艇2隻のスエズ運河航 行を許可した。艦艇はスエズ運河を経由し、シリアに向かう。イスラ エル政府はこの動きについて、「挑発的行為」と非難している。バー レーンの治安当局は前日に続いて反政府デモを武力で強制排除した。 民主化を求めるデモはリビアやイランにも広がっており、イエメンの 首都サヌアでも発砲の騒動になった。

クオンティテーティブ・コモディティー・リサーチのオーナー、 ピーター・ファーティグ氏は、「暴力の事態になると、安全な逃避先 として貴金属に買いが入る」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 4月限は前日比3.50ドル(0.3%)高の1オンス=1388.60ドル。 一時は1392.60ドルと、1月13日以来の高値をつけた。週間では 2%高。

銀3月限は72.6セント(2.3%)高の1オンス=32.296ド ル。一時は1980年3月以来の高値となる32.87ドルまで買い進ま れた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。ホワイトハウスはイランがス エズ運河航行へ艦艇を送る計画を「監視している」とのコメントを発 表。中東の緊張が一気に高まるのではないかとの懸念が静まり、3日 ぶりに下げた。

中東の安定崩壊が懸念されるなか、原油先物3月限は一時、

87.88ドルまで値上がりする場面もあった。3月限は今月22日に 最終取引を迎え、オクラホ州クッシングで引き渡される。クッシング での在庫は過去最高水準に接近している。4月限は1%上昇した。

PFGベストの調査部門バイスプレジデント、フィル・フリン氏 (シカゴ在勤)は、「ホワイトハウスのコメントで市場は落ち着きを 取り戻したかに見える」と指摘。「すでに過去最高になっている在庫 が受け渡しでさらに積み上がることになる。これが中東の緊張にもか かわらず価格が下げている理由だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比16セント(0.19%)安の1バレル=86.20ドルで終了した。 週間では0.7%上昇。4月限は87セント高の89.71ドル。

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