米BOAの人材流出防止策:有給休暇を強制、顧客との接触8カ月禁止

米銀バンク・オブ・アメリカ(B OA)は一部の従業員に対し、退社する場合は減給ながらも有給扱い となっている「ガーデンリーブ」休暇を取得することを強制し、同意 書に署名するよう求めた。同社では昨年12月、合わせて59億ドル (約4900億円)相当の顧客資産を管理していたファイナンシャルア ドバイザーがライバル社に流出した。

BOAの資産管理部門USトラストの従業員は今週、2010年のボ ーナス支給を前にこの通知を受け取り、雇用の継続はこの新たな方針 に同意するかどうかにかかっていると通告された。同文書を知る関係 者が明らかにした。ブルームバーグ・ニュースが入手した文書のコピ ーによれば、ファイナンシャルアドバイザーらはこれまで告知後2週 間で退職できたが、今後は既存顧客への接触を8カ月間は禁じられる。

人材あっせん会社ダイヤモンド・コンサルタントのミンディ・ダ イヤモンド社長は、「『辞めればわれわれの怒りに触れることになる。 思いとどまったほうが身のためだ』というメッセージをBOAは送っ ている」と指摘。「企業がガーデンリーブの規定を取り入れるのは極 めて珍しい。これが厳しすぎると判断されれば、反発を招く可能性も ある」と述べた。

富裕層の資産管理獲得でライバル社との競争が激しくなるなか、 USトラスト部門の責任者サリー・クローチェック氏は、従業員の流 出食い止めに努めている。昨年はマイケル・ブラウン氏が他社に移籍 した。同氏の顧客の標準的な純資産は1人当たり5000万ドル。ブラ ウン氏は、元シティ幹部のトッド・トムソン氏が共同で立ち上げた新 興企業に入社した。

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