NY外為(18日):ユーロ上昇-ECB理事が利上げ可能性を示唆

ニューヨーク外国為替市場で はユーロが対ドルで1週間ぶりの高値に上昇。欧州中央銀行(EC B)のビニスマギ理事は、世界的な物価圧力の高まりに伴い、利上 げの必要性が生じる可能性があるとの見方を示した。

ユーロは主要通貨の大半に対して上昇。週間ベースで約1カ月 ぶりの上昇だった。スイス・フランは対ドルで上昇。エジプトがイ ランの艦艇にスエズ運河の通航許可を与えたほか、中東での緊張が 高まったのが材料視された。

為替取引を手掛けるテンパス・コンサルティングのストラテジ スト、ジョン・ドイル氏は、「ビニスマギ理事の非常にタカ派的な 発言がユーロの買い材料となり、その流れが終日続いた」と述べ、 「スイス・フラン相場は中東の地政学的リスクが支援材料になって いる」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.6% 高の1ユーロ=1.3693ドル。一時は2月10日以来高値の

1.3715ドルまで買われた。週間ベースでは1.1%上昇した。ユー ロは対円では0.5%高の1ユーロ=113円90銭。前日は113円 37銭だった。一時は1月27日以来の高値となる113円92銭に上 昇した。

円は対ドルで0.2%上昇して1ドル=83円18銭。中東での 緊張を背景に、投資家が安全な逃避先として米国債を求めたことから この日の2年債利回りは低下した。

ビニスマギ理事

ビニスマギ理事は、ブルームバーグとのインタビューで、「段 階的な景気回復と世界的なインフレ圧力の高まりに伴い、金融政策 の緩和度を監視し、必要ならば調整する必要がある」と発言した。

週間ベースでドルは主要16通貨のうち15通貨に対して下落。 今週発表された連邦公開市場委員会(FOMC、1月25、26日開催) の議事録で、メンバーは雇用の伸びについては引き続き満足してい ないとの認識を示した。

FRBは2008年12月以降、政策金利のフェデラルファンド 金利誘導目標(FF金利)をゼロから0.25%で据え置いている。一 方、ECBも2009年5月から、政策金利を1%で維持している。

ビニスマギ理事は今月16日、電子メールでのインタビューで、 引き続きインフレ期待を抑制することが「不可欠だ」と述べていた。

オンライン外為取引会社ゲイン・キャピタル傘下のフォレック ス・ドット・コムのチーフトレーダー、ティム・オサリバン氏は、 「ビニスマギ理事の発言と、バーナンキFRB議長の金利をしば らく低水準で維持するとの発言を比較した場合、対ドルでユーロを買 い持ちにする方がより多くの利払いが得られる」と指摘した。

スイス・フラン

先進10カ国の通貨で構成するブルームバーグ相関加重通貨指 数によると、ユーロは過去1カ月間で0.8%上昇した。ドルは

1.7%下落。

スイス・フランは対ドルで0.5%高。エジプトの国営テレビが イラン艦艇のスエズ運河航行の申請が許可されたと報道したのが手 掛かりとなった。艦艇はスエズ運河を経由し、シリアに向かう。イ スラエル政府はこの動きについて、「挑発的行為」と非難している。

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