ドイツの選挙日程が左右する高債務国救済-EU包括合意で有権者意識

【記者:Tony Czuczka and Brian Parkin】

2月18日(ブルームバーグ):ドイツの今年の州議会選挙の日程は、 高債務国救済で包括的な合意を目指す欧州連合(EU)の政治日程とも ろにぶつかることになる。

ドイツでは今年、全国16州のうち7州で州議会選挙が予定されて おり、ハンブルク州で20日に最初の選挙が行われる。メルケル首相は これと並行して、一部でユーロ導入以来の国債利回り高騰を招いた債務 危機の連鎖に歯止めをかけるため、EUの包括的な合意を取りまとめよ うとしている。

ソブリン危機がギリシャで深刻化した昨年、救済を催促する投資家 や他のユーロ圏政府からの圧力と、国内の反対とのバランスに腐心した メルケル首相は、州議会選挙で敗北した結果、州政府代表で構成する連 邦参議院(上院)で過半数を失う事態となった。首相はその後初めて、 ハンブルク州の議会選挙で自らの戦略への有権者の審判を受けることに なる。

シティグループのエコノミスト、ユルゲン・ミヒェルス氏(ロンド ン在勤)は「メルケル首相が保守的で安定志向の有権者の反発を買わな いことがとても重要だ」と指摘。「欧州の救済基金の融資能力について は、有権者に与える影響を避けるため、詳細の公表を土壇場まで待つ」 公算が大きいと予想する。

ドイツ政府が高債務国の救済基金、欧州金融安定ファシリティー (EFSF)の改革に向けた取り組みと、EUの競争力強化策とを連動 させることを目指す中で、ギリシャとポルトガルの国債相場は今週下落 した。ショイブレ財務相は15日、欧州が必要なら瞬時に行動を起こす ことが可能だと述べ、今すぐにEFSFを拡充する考えを退けた。

最新の世論調査では、ハンブルク州の議会選挙で、メルケル首相率 いる与党キリスト教民主同盟(CDU)が過去10年間保持した与党の 座を、野党・社会民主党(SPD)に奪われるとの見通しが示されてい る。

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