G20会議がきょう開幕、インフレ加速や不均衡是正で議論白熱も

20カ国・地域(G20)財務相・ 中央銀行総裁会議が18日、パリで開幕する。世界の経済不均衡是正策 をめぐり対立する各国当局者は、新興国から先進国に広がるインフレ加 速という新たな脅威に直面している。

17日発表された1月の米消費者物価指数(CPI)は予想を上回 る上昇で、欧州のインフレ率も2年ぶりの高水準に達しており、中国の 物価上昇率も高まっている。景気回復をどう維持していくかについての 世界的なコンセンサスはインフレ加速でほころびが広がっている。

G20会議を主催するフランスのラガルド財務相はブルームバーグ テレビジョンに対し、「インフレを抑制する必要があるのは明らかだ」 と述べ、「行き過ぎたインフレが成長に貢献することはない」と指摘し た。

商品価格が急上昇する中、第2次大戦以降最悪のリセッション(景 気後退)からの回復過程の副産物でもある消費者物価の上昇で、金利の 引き上げが再度議題に上っている。先進国が突出した政府債務への対応 に取り組んでいる一方で、新興国は景気の波の回避を目指している。

インフレ加速を受けて先進国ではカナダが利上げに踏み切っている。 イングランド銀行は今週、インフレが加速し4.4%前後でピークを付け るとの見通しを示しており、カナダ中銀に追随する可能性が高まってい る。一方、G20の新興国では中国とブラジル、インド、インドネシア、 韓国が今年利上げを実施している。

食料価格の高騰はチュニジアでの民主化を求める動乱やその後のエ ジプトや近隣アラブ諸国のデモの背景にもなっている。乳製品や砂糖、 穀物価格の上昇で食料価格は先月最高値を更新しており、世界銀行は今 週、こうした食料価格高騰で4400万人余りが「極度」の貧困に追い込 まれていると指摘している。

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