円金利先物が上昇、2年スワップの固定受けで-中期債売り一服感も

東京金融取引所のユーロ円3カ月 金利先物相場は上昇(金利は低下)した。円金利スワップ市場で2年 物の固定金利受け(債券の買いに相当)の取引が強まったことが背景。 最近の中期国債に対する売り圧力に一服感が出て、銀行の運用意欲が 高まったとみられている。

金先市場の中心限月2011年12月物は前日比0.005ポイント高い

99.615で取引開始。午前は99.61-99.615で推移したが、午後に入っ て買いが膨らむと同0.015ポイント高の99.625(0.375%)と、今月 2日以来の高値を付けた。12年3月物も同0.03ポイント高の99.60 まで買われた。2つの限月とも各2万枚(1枚=1億円)を超える取 引が成立している。

国内大手銀行のディーラーは、一部銀行が2年スワップで大口の 固定受けをしたため、固定払いした相手側の仲介業者が先物などでヘ ッジしたと指摘。利上げが見込みづらい中で2年債が0.2%台半ばま で売られていたため、前日から買い戻しが入っていたと言う。

この日の2年スワップは、前日の0.45%近辺に対して0.41%近辺 まで低下し、約2週間ぶりの低水準となった。新発2年債利回りは前 日比1ベーシスポイント(bp)低い0.225%まで低下。前週後半から 1年3カ月ぶりの高水準となる0.245%を何度も付けるなど売り圧力 が強かった。

前日から中期債を買う動き

しかし、前日から一部の投資家が2年債や5年債を買う動きが見 られたとの声が聞かれた。国内証券のディーラーは、海外金利高や日 経平均株価の上昇に一服感が出てきた影響があるのではないかとみて いた。

前日の米国市場では、中東情勢の緊迫化や米雇用指標の悪化を受 けて国債が買い戻された。国内大手銀行の資金担当者は、金利上昇の リスク要因が減少する分だけ、国内の債券運用に求めるリスクプレミ アム(上乗せ金利)も縮小されると話した。

来週は24日に2年利付国債の入札を控えている上、3月末の決算 期末も近付いており、市場では銀行が中期債を積極的に買い戻すとの 見方はあまり出ていなかった。

一方、金先の取引対象であるユーロ円TIBOR(東京銀行間貸 出金利)3カ月物は昨年11月半ばから0.33538%で横ばい。国内大手 行のディーラーは、TIBORの金利引き上げが見込みづらく、先物 の売りは時間の経過とともに買い戻されやすい面もあるとみていた。

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