米国株(18日):上昇、決算好感-S&P500週間で3週連続高

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米株式相場は上昇。中国のイン フレ抑制策が弱材料となったものの、好調な企業決算が好感されて買 いが優勢となった。S&P500種株価指数は、週間ベースでは3週連 続高。

キャタピラーが高い。機械の小売り販売が49%増加したとの発 表が好感された。インテュイットも上昇。利益見通しがアナリスト予 想を上回った。一方、CFインダストリーズ・ホールディングスなど 肥料関連は下落。中国の需要が後退するとの観測で小麦価格が下げた ことが影響した。アップルも安い。多機能携帯端末「iPad(アイ パッド)」などでの購読サービスをめぐり、米反トラスト法(独占禁 止法)抵触への懸念が広がった。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の1343.01。今週は 1%高となった。ダウ工業株30種平均は73.11ドル(0.6%)上 げて12391.25ドル。米株式市場は21日、プレジデンツデーの祝 日で休場となる。

D.A.デービッドソンのチーフ市場ストラテジスト、フレデリ ック・ディクソン氏は「決算が予想を上回っていることで、市場は 強気な見方に傾いている」と分析。「投資家は目覚め、状況が安定し つつあり資金を投じる必要があると気付き始めている。また中国から 津波のような大きな影響は受けないとの楽観的な見方もあるのか もしれない。ゆっくりと着実に成長を妥当なペースに戻せるとの見方 が広がっている」と述べた。

企業決算

米国株は3日続伸し、S&P500種は2年8カ月ぶり高値となっ た。ブルームバーグのデータによれば、1月10日以降に決算を発表 したS&P500種構成銘柄395社のうち72%の1株当たり利益が アナリスト予想を上回った。

通常取引の開始前では、株価指数先物が下落。中国人民銀行(中 央銀行)が市中銀行の預金準備率引き上げると発表したことに反応し た。人民銀は8日に利上げを発表したばかりだった。人民銀がウェブ サイトに掲載した声明によると、預金準備率は24日に0.5ポイン ト引き上げられる。

チェース・インベストメント・カウンセルのプレジデント、ピー ター・タズ氏は「中国で見られているように、成長が速過ぎると感じ、 ペースを抑制しようとする状況になっている」と指摘。「S&P500 種のバリュエーション(株価評価)は適正だ」とした上で、「センチ メントは過去数年、非常に強気だ。誰も考えつかないような理由での 下げが非常に起こり得る環境だといえる」と付け加えた。

肥料関連株、キャタピラー、アップル

S&P500種の素材株指数は1%安と、主要10業種中で最大の 下げ。

中国でのインフレ抑制措置を受けて穀物や油糧種子の需要が鈍化 するとの懸念から、小麦が値下がり。これを手掛かりに肥料関連株が 下落した。CFインダストリーズは6.7%安の137.87ドル。モザ イクは4.3%、モンサントは2.4%それぞれ下げた。

キャタピラーは2.4%高の105.86ドル。ダウ平均で値上がり 率首位となった。同社は、10年11月-11年1月の世界全体での機 械の小売り販売が49%増加したと発表した。

税務ソフトのインテュイットは7.3%高の54.11ドル。上昇率 はS&P500種で最大。同社は通期の一部項目を除く利益について、 1株当たり最大2.48ドルになるとの予想を示した。ブルームバーグ のまとめた調査では1株当たり2.41ドル。

アップルは2.2%安の350.56ドル。事情に詳しい匿名の関係 者2人によれば、米司法省と連邦取引委員会(FTC)は、アップル が新たに始めた新聞や雑誌などの購読サービスについて、反トラスト 法に抵触していないかどうかの調査を開始した。調査は予備的なもの で、正式な捜査に切り替えるかはまだ決定していないという。

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