米国株:S&P500種が2年8カ月ぶり高値-指標改善などで

米株式相場は上昇。S&P500 種株価指数は2年8カ月ぶりの高値となった。消費者物価指数が予想 を上回る伸びとなったものの、企業決算や製造業景況指数の改善が好 感され買い進まれた。

クリフス・ナチュラル・リソーシズが高い。決算で利益がアナリ スト予想を上回ったことに反応した。エヌビディアも大きく上昇。同 社が発表した売上高見通しはアナリスト予想を上回った。一方、アメ リカン・エキスプレス(アメックス)は下落。デビットカード手数料 規制案のインターチェンジ・フィー(売り上げ交換手数料)への影響 をめぐり懸念が広がった。ハンティントン・バンクシェアーズも安い。 バンク・オブ・アメリカによる投資判断引き下げが嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比0.3%高の1340.43。ダウ工 業株30種平均は29.97ドル(0.2%)上げて12318.14ドル。 中東での反政府デモや、イランはスエズ運河航行へ艦艇2隻を送って いると、国営のプレスTVが報じたことに反応し、株価は一時下げる 場面もあった。

キーコープのプライベートバンキング部門のチーフ投資ストラテ ジスト、ブルース・マケイン氏は「景気に勢いがある」と指摘。「個 人消費は回復し、企業も一段と楽観的になっている。製造業は拡大を 続け、決算も好調だ。これだけあれば、株価の上昇維持には十分だ」 と述べた。

経済指標

ブルームバーグのデータによれば、1月10日以降に決算を発表 したS&P500種構成銘柄387社のうち約72%の1株当たり利益 がアナリスト予想を上回った。

通常取引の開始前では、株価指数先物が下落。米労働省が発表し た1月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比

0.4%上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの 予想中央値(0.3%上昇)を上回った。また、同省が発表した12日 に終わった週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2 万5000件増加して41万件となった。エコノミスト予想の中央値 は40万件への増加だった。

通常取引開始後にフィラデルフィア連銀が発表した2月の同地区 製造業景況指数は35.9と、04年1月以来の高水準に上昇。エコノ ミスト予想の中央値(21)も上回った。この発表後は、株価は上昇 した。このほか、米民間調査機関コンファレンス・ボードが発表した 1月の米景気先行指標総合指数(LEI)は7カ月連続での上昇とな った。

ブルームバーグ消費者信頼感指数

ブルームバーグがこの日発表した消費者信頼感指数は、2カ月ぶ り低水準付近にとどまった。ガソリンの値上がりなどを背景に、景気 の先行きに悲観的な見方を示す消費者が増えている。ブルームバーグ 消費者信頼感指数は、13日終了週にマイナス43.4となった。前週 はマイナス46だった。調査対象の29%は景気が悪化すると回答。 これは昨年11月以来の高水準で、今年1月の23%から上昇した。 同指数はこれまでABC放送が発表していた。

キャンター・フィッツジェラルドの株式トレーディング担当シニ アマネジングディレクター、ウィリアム・ニコルズ氏は「センチメン トはなおも慎重だ」とし、「長い間、インフレを経験していないため、 ある時点で金利が上昇するとの警戒感が見られる。これは単に時期の 問題だ」と続けた。

クリフス・ナチュラル、エヌビディア

クリフス・ナチュラルは7.2%高の99.52ドル。鉄鉱石生産 で北米最大の同社が発表した10年10-12月(第4四半期)決算 は、一部項目を除いたベースでの利益が1株当たり2.25ドルとな った。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想は同2.22ドルだ った。

エヌビディアは9.8%高の25.68ドル。同社は、11年2-4 月(第1四半期)の売上高が少なくとも9億3960万ドルになる見 込みだと発表した。ブルームバーグがまとめた予想平均は8億8960 万ドル。

アメックスは2.3%安の45.78ドル。米連邦準備制度理事会 (FRB)のラスキン理事は、「スワイプ」と呼ばれるデビットカー ドの取引手数料の上限設定について、昨年12月公表の提案に対する 一般からの意見を聴取するまで、FRBが最終判断を下すことはない との認識を示した。

ハンティントン・バンクシェアーズは2.5%安の7.35ドル。 バンク・オブ・アメリカは、ハンティントンの投資判断を「ニュート ラル(中立)」に指定。従来の「買い」から引き下げた。

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