NY外為:ドルが対円で下落、失業保険申請増や米債利回り低下

ニューヨーク外国為替市場で はドルが下落、対円で7日ぶりの大幅安を記録した。米国の新規失 業保険申請件数が予想を上回ったほか、米国債の利回り低下がドル 売りの背景。

スイス・フランは主要16通貨のうち15通貨に対して上昇。 イランの国営TVは、同国がスエズ運河通過のため、艦艇2隻を送 ると報じたことから、安全逃避先通貨としてのフランに買いが集ま った。南アフリカ・ランドは対ドルでの値上がりが最も大きかった。 商品相場の上げが手掛かりだった。

ゲイン・キャピタル傘下のオンライン為替取引会社FOREX ドット・コム(ニュージャージー州ベドミンスター)のチーフスト ラテジスト、ブライアン・ドーラン氏は「スイス・フラン、金、原 油はいずれもイランによるスエズ運河航行の可能性を材料に上昇し た。イランの問題が解決するにつれ、相場は反転するだろう」と述 べた。

ニューヨーク時間午後4時9分現在、ドルは対円で0.4%安 の1ドル=83円33銭。前日は83円68銭だった。一時は0.6% 安と8日以来の大幅安を付けた。ドルは対ユーロで0.3%安の1ユ ーロ=1.3603ドル。円は対ユーロで0.2%上昇の1ユーロ=113 円35銭。前日は113円55銭だった。

米2年債利回りはここ約1週間での最低を記録。ドル建て資産 の魅力が損なわれ、ドルは主要通貨すべてに対して下落した。

失業保険申請件数

米労働省が発表した12日に終わった週の新規失業保険申請件 数(季節調整済み)は前週から2万5000件増加して41万件。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は40万 件だった。

米労働省が発表した1月の米消費者物価指数(CPI、季節調 整済み)は前月比0.4%上昇となった。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミストの予想中央値は0.3%上昇だった。

円は対ドルで84円の節目を割り込まなかったことから、その 後は上昇した。円は前日、対ドルで一時83円98銭まで売り込まれ た。

ドーラン氏は、「ドルが上昇するには、米利回りの伸びが必要 だ」と述べた。

先進10カ国の通貨で構成するブルームバーグ相関加重通貨指 数によると、円は年初から3.9%下落。ドルは1%安、ユーロは

0.8%上昇した。

スイス・フラン

スイス・フランは対ドルで1%上昇。対ユーロでも0.7%上昇 した。フランはこの日、対ドルで前日と同じ1.2%高まで買い進ま れる場面もあった。

イラン国営のプレスTVは、イランがスエズ運河へ艦艇2隻を 送っていると、匿名の海軍当局者を引用して報じた。これに対し、 スエズ運河当局の交通担当責任者、アハメド・エル・マナクリー氏 は電話取材で、イランの砲艦には一隻も航行許可を与えていないと 述べた。

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