G20:不均衡是正への参考指針で合意困難か-18日から財務相会議

20カ国・地域(G20)の財務相・ 中央銀行総裁の間では、世界経済の不均衡是正に向けた次の措置をめ ぐって依然意見の隔たりがあり、不均衡の原因をどう評価するかの議 論が続いている。

パリで18日から始まるG20財務相・中央銀行総裁会議の議長を 務めるラガルド仏財務相は2日間の会議で、エコノミストらが金融危 機の一因だと指摘する不均衡を分析するため、どういった指標を使う かで合意をまとめたい考えだ。

カナダ当局者が16日にオタワで記者団に説明したところによれ ば、経常収支を主要な指標として扱うことで広範な支持を得ているも のの、一部の国はこれに反対している。G20財務相が一連の指標で意 見の一致に至ったとしても、貿易不均衡を監視するための数値目標で 合意することは恐らくなさそうだ。

米財務省当局者は15日、ワシントンで記者団に対し、同会議で特 定の指針で合意する可能性は小さいと語った。

トロント大学のジョン・カートン教授は、G20では「財務相らは 誰もが予想していることをするだろう」と指摘した上で、経常収支の 指標を使うことで合意する見通しと話した。

金融危機は世界的な枠組みとしてのG20の役割を2009年に強固 なものにしたが、その影響が薄れるにつれ、世界各国首脳の政策協調 への取り組みは見解の相違から足並みが乱れている。

参考指針

ドイツ政府の側近は、中国が人民元高を求める圧力にあらためて 直面することになろうと話す。カナダ当局者によれば、話し合われて いるアプローチの1つは、国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権 (SDR)への人民元の組み入れだ。G20財務相らはまた、世界的な 食料価格高騰を招いた食品価格インフレについて懸念を表明する可能 性が高い。

G20首脳は昨年、大きな不均衡を特定し、これに対応するための 行動を探るため、一連の「参考指針」を決めることで合意。ラガルド 仏財務相は今週のパリでの記者会見で、「われわれが18、19両日に目 指すのは、不均衡とその原因を特定することを可能とする指標を決め るための共通の評価だ」と発言。「中国は貯蓄し輸出する。欧州は消費 する。米国は借金し消費する。こうしたモデルはバランスが取れてい るだろうか。恐らくそうではない」と述べた。

今回の会議ではこのほか、資本移動と商品価格に関する作業部会 を設置する見通し。ドイツ当局者が16日明らかにした。自由な資本流 入を妨げることなくトルコなどの新興諸国への過度の資本流入を回避 する方策を探る。同当局者によると、一つの解説策として浮上してい るのは、現地通貨建ての債券市場を強化する案という。

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