FRB:米銀19行に自己資本の評価指示-二番底、失業率11%を想定

米連邦準備制度理事会(FRB) は米金融大手19社に対して、リセッション(景気後退)が再発して失 業率が11%を上回るシナリオを想定し、自己資本水準の評価を行うよ う命じた。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

より広範囲な資本計画の一環として、19社は予想される少なくと も3つの経済的な帰結を想定し、融資と証券、利益、資本のパフォー マンスを評価するストレステスト(健全性審査)を実施。金融危機の 際に減配の拡大に動いた銀行を含めて、計画書を先月提出した。FR Bは3月にその審査を終える。

ジェフリーズ・グループで銀行を専門に扱うクレジット・ストラ テジスト、ジョナサン・ハッチャー氏は「基本的には株主への資本返 還を開始する前に資本基盤が二番底のシナリオに耐え得るほど十分強 固かどうかを確認しようというものだ」と述べ、監督当局は金融機関 が「後になって支援を求めて頭を下げてくる」状況を見たいとは考え ていないと指摘した。

JPモルガン・チェースやPNCファイナンシャル・サービシズ・ グループなどの金融機関の幹部は、増配の許可を監督当局に申請して いる。FRBは昨年11月、「慎重」かつ「資本の大幅な増強」が可能 な形で配当や自社株買いの実施を要求。また、金融規制改革法(ドッ ド・フランク法)が利益に与える影響や、国際的な自己資本基準厳格 化への対応も考慮に入れるよう求めた。

FRBのタルーロ理事は電子メールで、審査について、「各社の資 本ニーズの正確な内部分析の進ちょく状況と、それぞれの特性および 固有のリスクを監督当局が比較分析し、FRBのエコノミストが想定 する標準的なストレスシナリオを各社がどう乗り切るかを判断でき る」と説明した。

FRBが審査の詳細を公表していないことを理由に関係者らが匿 名で語ったところでは、FRBの景気悪化シナリオは、国内総生産(G DP)が2011年末までに10年10-12月(第4四半期)比で1.5%減 少するが、13年末までには10年第4四半期比で4%増に回復すると 想定。失業率については、12年1-3月(第1四半期)までに11%を 上回る水準でピークを付け、13年末までに9.5%に戻るシナリオを描 いている。

FRBのバーバラ・ハーゲンボー報道官は、FRBが採用するパ ラメーターの詳細についてコメントを控えている。

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