フィッチ:日本で大幅人員削減、アナリストなど月内に10人-関係者

大手格付け会社フィッチ・レーティ ングスは、日本で10人の人員削減を計画していることが分かった。複 数の関係者が17日までに明らかにした。

ニューヨークとロンドンを本拠に置くフィッチは、月内にも東京の アナリストやバックオフィス要員を削減し、約20人体制にする。関係 者によれば、削減の詳細について今週初めに社員に通知した。退職金な どに関する交渉はこれから個別に行うという。

フィッチは世界各国に50の拠点を持つ。日本ではあおぞら銀行を はじめ、銀行、証券、保険、消費者金融など50社を超える金融機関や トヨタ自動車、アサヒビール、シャープなど15以上の事業会社に加え、 CMBS(商業用不動産担保証券)などの金融商品も格付けしている。

フィッチ・シンガポールのレスリー・タン広報担当は同社の人員削 減についてコメントを控えている。

厳しい経営環境

BNPパリバ証券の野川久芳ストラクチャードクレジット・ストラ テジストは、競合相手のムーディーズなどに比べ「日本では知名度は高 くないかもしれない」とフィッチの経営環境の厳しさに言及。その上で 「日本の証券化商品の市場は急激に減少した。発行量が減ると格付け会 社は収益的に厳しい」との見方を示した。

日本証券業協会と全国銀行協会の「証券化市場の動向調査」によれ ば、2010年度上半期の証券化商品発行は54件(1.2兆円)と金額、件 数ともに04年度の調査開始以来最低となった。06年下半期は168件(5.2 兆円)だった。

日本では景気低迷による業務縮小や国際的な規制強化に伴うリス ク許容度低下で、金融商品にも投資する外資系金融機関などの間で、今 後2-3年内に3000人以上を削減する可能性が出てきている。

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