アステラ薬株が反発、米社からがん治療剤を導入-収益貢献を期待

国内医薬品2位のアステラス製薬 の株価が一時、前日比2.5%高の3345円と反発。2010年4月27日以来、 約10カ月ぶりの高値に回復した。米医薬品企業のアヴェオからがん治 療薬「チボザニブ」を導入することが明らかになり、将来的な収益貢献 などが期待された。

アステラ薬が17日朝8時に公表したニュースリリースによると、 同社はアヴェオに対し、契約締結一時金として1億2500万ドル(約 105億円)を支払う。また、開発進展で総額5億7500万ドル、売り上 げ達成に応じて7億8000万ドル以上の追加一時金を支払う可能性があ るという。

チボザニブは現在、進行性の腎細胞がん患者を対象に安全性や有効 性を検証するグローバル第3相臨床試験を実施中。新薬承認後は、北 米・欧州ではアステラ薬とアヴェオが費用や利益を折半、それ以外の契 約地域(アジア・中東を除く全世界)ではアステラ薬が独占的開発・販 売権を有しているという。

今回の契約を受け、米ナスダック市場に上場するアヴェオ株は16 日の時間外取引で、通常取引終値比22%高まで値上がりした。投資会 社カナコード・ジェニュイティのジョージ・ファーマー・アナリスト (米ニューヨーク在勤)は「チボザニブは昨年公表の臨床試験データを みる限り、ベストインクラス(同系統治療薬でトップ)となる可能性が ある。『スーテント』とも十分戦える」とみている。

スーテント(一般名:スニチニブ)は世界製薬最大手ファイザーが 販売する分子標的治療薬で、昨年の売上高は11億ドル(920億円)。

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