穀物高:米中西部で農地購入ブーム-不動産下落にあえぐ地域に「光明」

雪と氷に覆われた道路で、米中西 部で最も値上がりが期待できそうな不動産の1つを保有しようと、競売 参加者らが自動車を走らせる。有望な不動産とは、アイオワ州グリーン 郡にある120エーカー(約49ヘクタール)の農地だ。

自治体のセンターで先月開かれた競売での農地落札価格は1エーカ ー当たり8200ドル(約68万6000円)。総額ではほぼ100万ドルに 達した。アイオワ州立大学のデータによると、これは、昨年11月1日 時点の同郡の土地の平均推定価格である5701ドルを44%上回る。

同大のエコノミスト、マイク・ダフィー氏は競売の結果について 「現状を反映している。売りに出されている土地はそれほど多くない」 と指摘した。

商品相場が高騰するなか、中西部全域の農業経営者や投資家が参加 する競売の農地落札価格は上昇している。カンザスシティー連銀の15 日の発表によると、米中部の農地価格は2010年10-12月(第4四半 期)に少なくとも過去2年で最大の上昇率を示した。製造業の雇用者数 の減少で住宅や商業用不動産の価格が押し下げられているこの地域で、 農地価格の上昇は一筋の光明になっている。

米連邦預金保険公社(FDIC)のベアー総裁は昨年10月、バブ ルが形成されている可能性があると警鐘を鳴らしたが、価格上昇はさら に続きそうだ。ダフィー氏は電話インタビューで、商品相場が現行水準 を維持すれば、アイオワ州の農地価格は今年、さらに10%上昇する可能 性があるとの見方を示した。アイオワ州の調査によると、昨年は16%上 昇した。同州はトウモロコシと大豆の米最大の産地。

ダフィー氏は「向こう1年か2年は価格が急落する可能性はあまり ないと思う。ただ、覚えておかなければならないのは、農地は主に農家 が長期間にわたって保有するため購入するものだということだ」と述べ た。

シカゴ商品取引所(CBOT)のトウモロコシ先物相場は昨年 52%上げ、06年以降で最大の上昇率を示した。中国の需要が過去最高 水準に達したことを受け、大豆相場は過去3年で最大の34%上昇した。 トウモロコシと大豆は現在、ともに08年以来の高値近辺で取引されて いる。

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