シンガポール:11年のインフレ率予想を3-4%に上方修正

シンガポールは2011年のインフ レ率予想を上方修正した。昨年の経済成長率が過去最高となったこ とを受けたもので、同国通貨庁(MAS、中央銀行に相当)は、引 き続き一段の自国通貨上昇を容認する圧力に迫られるとみられる。

シンガポール通産省が17日発表した今年のインフレ率見通し は3-4%。従来予想は2-3%だった。10年10-12月(第4四 半期)国内総生産(GDP)は前期比年率3.9%増加。7-9月期 (第3四半期)は16.7%減少(改定値)だった。10年通年の成長率 は14.5%に改定された。

11年の成長率は過去最高となった昨年の半分未満に減速する と見込まれている。昨年は、09年の世界的なリセッション(景気後 退)からの回復が賃上げや不動産価格上昇につながったほか、記録 的な観光客が景気を押し上げた。MASは依然、インフレ圧力から 他のアジア諸国に次ぐ利上げが必要となる可能性がある。

キャピタル・エコノミクス・アジアのエコノミスト、ビシュヌ・ バラサン氏(シンガポール在勤)は統計発表前に、「好調な景気はサ ービス部門を中心に今後数四半期続くだろう」と指摘。ただ、「イン フレ率が向こう数カ月間に厄介な水準へと加速するリスクがある。 インフレ抑制に向け一段の政策引き締めが必要となる公算が大きい」 と述べた。

通産省は消費者物価指数(CPI)が11年最初の数カ月間に5 -6%上昇する可能性があるとの見通しを示した。その上で、「その 後、特に7-12月(下期)にはペースが緩和するだろう」と予想し た。昨年12月のインフレ率は4.6%上昇し、2年ぶりの大幅な伸び となった。

10-12月のGDPは前年比では12%増となった。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト16人の調査の中央値では

12.1%増が見込まれていた。

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