日銀の資金供給オペに応札増加、TBや国債発行要因や資金の偏りで

17日の短期金融市場では、日本銀 行の資金供給オペの応札額が増加した。国庫短期証券(TB)や国債 の発行日に伴う資金手当ての需要が強まったことが背景。余剰資金が 一部の金融機関に偏り、レポ(現金担保付債券貸借)市場に流れにく くなっているとの指摘も出ていた。

午後の全店共通担保オペ1兆2000億円(2月21日-3月22日) には1兆4832億円の応札が集まり、1兆2007億円が落札された。前 日の同オペ8000億円の応札は1兆2962億円、前々日のオペ8000億円 は9182億円と増加しており、しかも3日連続で札割れを回避している。

金融機関の手元資金量を示す当座預金残高は前週の15兆-17兆 円台から21兆-22兆円程度まで大幅に増加しているが、札割れが頻 発していた全店共通担保オペは逆に応札需要が回復傾向にある。

国内大手金融機関の資金担当者は、債券相場が下落する中でTB や国債の発行日はディーラーの資金需要が強まりやすいと指摘。また、 15日に国から年金が支払われて当座預金は急増したが、年金払いの資 金は地方銀行などに滞留してレポに流れにくいと言う。

この日のオペの開始日となる21日はTB3カ月物と1年物、5年 国債の発行日。国内証券のディーラーは、TBを大量に落札して在庫 を抱えている金融機関もあるとみており、当面の資金手当てを日銀オ ペで固めているのではないかと言う。

15日は国から年金が払い込まれて6兆円規模の資金余剰になっ たが、日銀は潤沢な資金供給を継続し、当座預金が膨らんでいる。年 金は地銀や一部の金融機関の口座にしばらく滞留する傾向があり、供 給オペを減らすとレポ市場の資金がひっぱくするリスクもある。

国内大手金融機関の担当者は、滞留している資金が市場に出てく るまでは日銀も潤沢な供給を続けるとみられ、レポも資金を取り急ぐ 動きも見られずに0.10-0.105%程度で低位安定していると言う。

TB1年0.155%

この日のTB市場では、中期債利回りの低下を受けて買いがやや 強まった。国内証券のディーラーは、一部投資家の買いをきっかけに 期間1-2年程度の利付国債が買い戻されて、TB1年物にも若干の 買いが見られたと言う。

新発TB1年物172回債利回りは前日比0.5ベーシスポイント(bp) 低下の0.155%で取引された。14日の入札は0.17%台だった。新発2 年利付国債301回債利回りは、1年3カ月ぶりの高水準に並ぶ0.245% から0.235%まで低下した。

新発TB3カ月物173回債は0.1175%の買い気配に対して売り気 配は0.115%。前日の入札後は0.1183%でまとまった売りが出たもの の、その後、海外投資家が買いを入れたとの声が聞かれていた。

国内証券のディーラーは、2年債は売られ過ぎの修正が入ったが、 銀行勢の買いは総じて慎重で、需給はあまり改善していないと言う。

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