ドイツ連銀次期総裁、メルケル首相秘蔵っ子が表舞台に-バイトマン氏

【記者:Tony Czuczka、Brian Parkin】

2月16日(ブルームバーグ):ドイツ連邦銀行(中央銀行)の次期 総裁に指名されたメルケル首相の首席経済顧問であるイエンス・バイ トマン氏のオフィスには、ボーイングとエアバスの旅客機の模型が飾 られている。

米欧のライバル企業の飛行機が仲良く並んでいる様子は、米国や 欧州各国からの訪問客を和ませる。これは前任者と異なるアプローチ を象徴するものだ。4月末で退任するウェーバー総裁は、セントラル バンカーが外交官になることを「それほど重要でない」と発言してき た。

1997年のバイトマン氏の博士論文を指導したボン大学のマンフ レート・ノイマン教授(国際経済学)は電話インタビューで、「ドイツ 人気質というよりも、グランゼコール出身のフランスの高級官僚に近 い」と指摘。「慌てふためいたりしないが、露骨な圧力も用いないだろ う。中身ではなく手法の点でウェーバー氏とは対照的だ」と話す。

16日に次期総裁に指名されたバイトマン氏(42)は、54年近い独 連銀の歴史で最年少の総裁となる。同氏は連銀で勤務した後、2006年 からメルケル首相の首席経済顧問を務め、金融危機やリセッション(景 気後退)からの脱却、欧州のソブリン債危機を通じて、助言を行った。

バイトマン氏はこれまで、中央銀行や政府、国際機関との間で経 験と人脈を築き上げてきた。国際会議における同氏の思慮深さはよく 知られているが、メディアの前に出ようとすることはめったになく、 メルケル首相のスピーチの論点を準備する黒子にむしろ徹してきた。

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