米国株:上昇、FOMCが成長率予測を上方修正-決算も好材料

米株式相場は上昇。好調な企業 決算や買収のほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で成 長率予測が上方修正されたことが手掛かりとなった。

デルは12%高と2008年12月以降で最大の上げ。利益がアナ リスト予想を上回ったことが好感された。農業機械メーカーのディー アは過去最高値に上昇。通期の利益見通しの上方修正に反応した。バ イオ医薬品開発のジェンザイムも高い。フランスの製薬会社サノフ ィ・アベンティスは、ジェンザイムを買収することで合意した。ファ ミリー・ダラー・ストアーズは大幅高。資産家ネルソン・ペルツ氏が 最大76億ドルでの買収を提案した。

S&P500種株価指数は前日比0.6%高の1336.32。ダウ工 業株30種平均は61.53ドル(0.5%)上げて12288.17ドル。

ルーミス・セイレスのシニア株式ストラテジスト、リチャード・ スキャッグス氏は、「景気に対するFOMCのより楽観的な見方は、 主要な米企業の業績にも裏付けられている」と指摘。「率直に言って、 ここ数四半期で見られている改善にFOMCが留意したことは評価で きる」と続けた。

FOMC議事録

株価はFOMC議事録発表後に上げを拡大。議事録では、当局者 らが、景気回復は「安定感が増している」と判断したものの、「雇用 市場の改善ペースおよび、改善にむらがあることの双方に引き続き失 望感を示した」と記された。また当局者らは、今年の成長率予測を引 き上げた上で、12年以降の成長率、および失業率とインフレ率の見 通しはほぼ据え置いた。

通常取引の開始前では、株価指数先物が上昇。米商務省が発表し た1月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は前月比15%増 の59万6000戸となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエ コノミスト予想の中央値は53万9000戸だった。

S&P500種の住宅建設株指数は1.7%高。同指数を構成する 12銘柄すべてが上昇した。KBホームは2.1%高の14.64ドル。 レナーは1.9%上げて20.85ドル。

フェデレーテッド・インベスターズの株式市場チーフストラテジ スト、フィリップ・オーランド氏は「投資家や企業の信頼感を感じず にいられるだろうか」と指摘。「住宅市場で改善が見られた」とした ほか、「デルも好調な決算を発表した。これはテクノロジー分野の投 資が力強く伸びることを意味している。企業のバランスシートは健全 で、現金も豊富だ。さらなるM&A(合併・買収)が可能だろう」と 語った。

スエズ運河

イスラエルのリーベルマン外相は講演で、イランの砲艦2隻が 16日夜にスエズ運河を通ってシリアに航行する計画だと述べた。こ れに反応し、S&P500種は一時上げを縮める場面があった。

デルは12%高の15.56ドル。同社の2010年11月-11年1 月(第4四半期)決算は、1株利益が一部項目を除いたベースで53 セントとなった。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均を 44%上回った。

ディーアは2.4%高の95.86ドル。同社は11年10月通期の 純利益見通しを約25億ドルとし、昨年11月時点での予想から引き 上げた。

ジェンザイムは1.1%高の75.10ドル。サノフィは、ジェンザ イムを買収することで合意。ジェンザイムの株主は保有1株につき現 金74ドルを受け取る。

ファミリー・ダラー・ストアーズは21%高の53.25ドル。上 昇率は少なくとも1980年以降で最大。ペルツ氏率いるトライアン・ グループは、ファミリー・ダラーに対して同社株1株当たり55-60 ドルの買収額を提示した。

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